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比較記事 / シーリングライト

丸い蛍光灯はいつまで買える? 製造禁止の日付と、LEDシーリングライトに替えるときの畳数・電気代

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居間の天井の丸い蛍光灯が、スイッチを入れてから明るくなるまで少し時間がかかるようになった。替えの管を買おうとして、「蛍光灯は製造禁止になる」という話を思い出した。そんな場面で知りたいのは、いつまで替えの管が手に入るのか、今の器具に工事不要のLEDランプを入れてしのげるのか、器具ごと替えるなら何を買えばいいのか、の3つだと思います。

今ある蛍光灯を使い続けることは禁止されていません。ただし、製造が終わるのは管だけではなく、器具の中の安定器も年数とともに劣化します。器具が10年を超えているなら、管を探し回るより、引掛シーリングに付けるLEDシーリングライトに替えるほうが、安全面でも電気代でも有利です。

どの蛍光灯が、いつ製造禁止になるか

2023年11月の水俣条約第5回締約国会議で、一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入を段階的に廃止することが決まり、日本でも政令で禁止日が定められました。環境省と日本照明工業会の資料をもとにまとめると次のとおりです。

種類家庭での主な使い道製造・輸出入の禁止日
電球形蛍光ランプ電球ソケット (E26・E17) の照明2026年1月1日 (30W超は2027年1月1日)
コンパクト形蛍光ランプ (ツイン蛍光灯など)洗面所・浴室・玄関の器具2027年1月1日
環形 (丸形) 蛍光ランプのうち一般形丸いシーリングライト・ペンダント2027年1月1日
環形 (丸形) 蛍光ランプのうち三波長形同上2028年1月1日
直管蛍光ランプのうち一般形キッチン・洗面所・廊下のベースライト2027年1月1日
直管蛍光ランプのうち三波長形同上2028年1月1日

表の「一般形」は、ハロりん酸塩を主成分とする蛍光体を使ったランプのことです。環境省・経済産業省の資料では、品番が「F」で始まるものが蛍光ランプで、三波長形には「3波長形」または「EX」の表示があり、どちらもないものが一般形だと説明しています。たとえば「FCL30EX-N」のように EX が入っていれば三波長形です。パナソニックの「パルック」のように品番に EX が入らない三波長形もあり (丸形30形クール色なら FCL30ECW/28HF3)、その場合はランプやパッケージの「3波長形」の表示で見分けます。

禁止されるのは製造と輸出入だけです。環境省は、蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されないと明記しており、禁止日までに作られた在庫を売り買いすることもできます。

メーカーの生産終了は法律の期限より早い

店頭から消える時期を決めるのは、法律の期限よりメーカーの生産終了です。パナソニックは、直管と丸形の三波長形を2027年9月末、ツイン蛍光灯 (コンパクト形) を2026年9月末に生産終了とし、一般形 (ハロりん酸塩) は直管が2025年6月末で終了、丸形はすでに終了していると案内しています。ホタルクスは三波長形の直管・丸形を2027年12月、東芝ライテックは2027年9月までに販売を終える予定としています。

一般形と三波長形には互換性がある、と環境省の資料にあります。今付いている管に EX の表示がなく、同じ品番が見つからない場合は、形 (丸形・直管、管の太さ) とワット数が同じ三波長形を選べば、そのまま付け替えられます。

管を買い足して使い続けていい器具、替えたほうがいい器具

分かれ目は管ではなく器具の年数です。日本照明工業会は照明器具の「適正交換時期」を8〜10年、「耐用の限度」を15年としています。適正交換時期は故障が増え始める時期で、住宅では1部屋に1台のことが多く、急に壊れると生活に困るため、この時期を過ぎたら交換を勧めています。耐用の限度は、故障していなくても安全のために交換が必要になる年数です。

蛍光灯器具には、ランプを点灯させるための安定器が入っています。安定器の寿命は主に巻線の絶縁物で決まり、標準的な条件で8〜10年とされています。NITE (製品評価技術基盤機構) は2026年3月の注意喚起で、外観に異常がなくても内部の電気部品が劣化し、発煙・発火につながるおそれがあるとして、使用年数が10年を超えた器具は器具ごとLED照明に替えることを検討するよう呼びかけました。

製造年は器具本体のラベルに書かれていることが多いので、カバーを外して確かめてみてください。購入から8年未満で、点灯が遅い・ちらつく・焦げたにおいがする、といった症状がなければ、管の在庫を1〜2回分買っておいて使い続けて問題ありません。10年を超えている器具、製造年がわからないほど古い器具は、管を買い足さずに器具ごと替えるほうがいいでしょう。

「工事不要」のLEDランプを古い器具に入れる前に

蛍光灯の形をしたLEDランプは、丸形も直管も売られています。器具を外さずに済むので手軽に見えますが、日本照明工業会はこの方法を勧めていません。蛍光灯器具には劣化した安定器が残るため発煙・発火などの事故のおそれがあること、既設の器具をLED化するために改造すると器具メーカーの製品保証の対象外になることを理由に、電球形を除いて器具ごとの交換を勧めています。

実際の事故もあります。NITE によると、2014年から2023年に通知された照明器具の事故はおよそ900件で、そのうち既設の蛍光灯器具にLEDランプを不適切に取り付けたことによるものが12件ありました (2024年9月時点の集計)。グロースタータ式の器具で点灯管 (グロー球) を外さずにLEDランプを付け、過電流でランプの一部が溶けた例や、ラピッドスタート式の器具で必要なバイパス工事をせずに付け、安定器の巻線が異常発熱して出火した例が紹介されています。

それでもLEDランプを使うなら、器具の点灯方式とランプの対応が合っていることが最低条件です。蛍光ランプの品番は、FL・FCL がスタータ形、FLR がラピッドスタート形、FHF・FHC が高周波点灯専用形を表します。ただし、ランプの品番だけで器具側が対応しているかを決めるのは危険です。LEDランプの側にも使えない器具の条件が書かれていて、たとえばアイリスオーヤマの丸形LEDランプは、リモコン付きの器具や操作時に電子音がする器具には使えないと明記しています。リモコンで操作する丸形シーリングなら、少なくともこの製品は使えないことになります。

明るさと電力も比べておくと判断しやすくなります。アイリスオーヤマの丸形LEDランプ LDFCL3032 (30形+32形相当、昼白色) は全光束3,000lm、消費電力26.5W (ランプ単体) です。器具ごと替える場合の6畳用 パナソニック HH-CK0625CA は3,699lm・27.6Wで、ほぼ同じ電力でより明るく、古い器具も残りません。

天井の取り付け口を確かめる

LEDシーリングライトを自分で付けられるかどうかは、天井側の配線器具で決まります。天井に引掛シーリングや引掛埋込ローゼットがあり、今の器具がそこに差し込まれているなら、工具なしで付け替えられる製品がほとんどです。器具が天井に直接配線されている (直付け) 場合は、取り外しと取り付けに電気工事士の資格が必要だとパナソニックは案内しています。キッチンや洗面所の直管蛍光灯の器具は、まずここを確認してください。

重さの制限もあります。パナソニックによると、引掛シーリングの引掛部で重さを支える直付け器具は5kg以下です。この記事で挙げるLEDシーリングライトは1.0〜1.4kgなので、この点で困ることはまずありません。

「〜8畳用」の明るさには幅がある

LEDシーリングライトの適用畳数は、日本照明工業会のガイドA121「住宅用カタログにおける適用畳数表示基準」で、定格光束 (lm) の範囲として決められています。

適用畳数標準定格光束定格光束の範囲
〜4.5畳2,700lm2,200lm以上 3,200lm未満
〜6畳3,200lm2,700lm以上 3,700lm未満
〜8畳3,800lm3,300lm以上 4,300lm未満
〜10畳4,400lm3,900lm以上 4,900lm未満
〜12畳5,000lm4,500lm以上 5,500lm未満
〜14畳5,600lm5,100lm以上 6,100lm未満

標準定格光束は、その畳数の部屋で平均照度がおよそ100lxになる明るさです。16畳以上の部屋については、明るさのむらを考えて、1台での畳数表示を設けていません。

同じ「〜8畳用」でも、3,300lmの製品と4,299lmの製品では3割ほど明るさが違います。蛍光灯のころより部屋を明るくしたい、手元で新聞や細かい字を読む時間が長い、という場合は、畳数だけでなく lm の数字を見て、幅の上限に近いものを選ぶか、ひとつ上の畳数を選ぶと確実です。調光できる製品なら、明るすぎるぶんは絞れます。

電気代はどのくらい下がるか

パナソニックは、6〜8畳用のツインパルック蛍光灯70形タイプの消費電力を62Wと公表しています。これを8畳用のLEDシーリングライトに替えた場合を、1日8時間・365日 (年2,920時間) 点灯、目安単価31円/kWh で計算しました。消費電力はいずれもメーカー公表値で、最大の明るさで点け続けた場合です。

器具消費電力年間の電力量年間の電気代蛍光灯との差
ツインパルック蛍光灯70形タイプ (6〜8畳用)62W約181kWh約5,610円—
パナソニック HH-CK0825CA32W約93kWh約2,900円約2,720円
ホタルクス HLDC08401SG28.5W約83kWh約2,580円約3,030円
アイリスオーヤマ CEA8DL-5.0QCF34.0W約99kWh約3,080円約2,530円

年に2,500〜3,000円ほどの差です。パナソニック自身は1日5時間点灯で同じ比較をしており、8畳用LED (30.9W) との差を年間約1,735円としています。点灯時間が短い寝室ならこちらに近くなります。

居間のように長く点ける部屋なら、1万円前後のLEDシーリングライトは数年で電気代の差額で元が取れる計算です。加えて、2本で1組の丸形蛍光灯を買い替える費用もかからなくなります。逆に、1日に1〜2時間しか点けない納戸や客間の器具は、電気代だけを理由に急いで替える必要はありません。器具の年数で判断してください。

「LED 40,000時間」は器具の寿命ではない

LEDシーリングライトの仕様には「光束維持時間40,000時間 (光束維持率70%)」のような数字が書かれています。これは光源 (LEDモジュール) の明るさが新品の70%に下がるまでの時間の推定で、器具が壊れずに使える年数ではありません。

日本照明工業会は2024年7月の文書で、LED光源が長寿命になっても回路部品の故障寿命は大きく変わらない場合が多く、LEDを使っていることを理由に器具を長寿命とうたうのは適切ではない、と述べています。そのうえで、LED照明器具についても適正交換時期8〜10年、耐用の限度15年という考え方に統一するとしています。

比べると、蛍光灯の管そのものの寿命は短く、パナソニックの丸形「パルック プレミア」30形 (FCL30ECW/28HF3) の定格寿命は9,000時間です (販売店掲載の仕様)。1日8時間なら3年ほどで交換時期がきます。LEDに替えると管の交換はなくなりますが、器具本体は家電と同じく10年前後で替えるもの、と考えておくほうが実態に合います。

部屋の広さ別の候補

ここで挙げるのは、いずれも引掛シーリング・引掛埋込ローゼットに付けられる調光・調色タイプです。数値はメーカー公表値です。

機種適用畳数定格光束消費電力寸法 (直径×高さ)質量
パナソニック HH-CK0625CA〜6畳3,699lm27.6W450×109mm1.2kg
パナソニック HH-CK0825CA〜8畳4,299lm32W450×109mm1.2kg
ホタルクス HLDC08401SG〜8畳4,299lm28.5W462×161mm1.2kg
アイリスオーヤマ CEA8DL-5.0QCF〜8畳4,000lm34.0W441×85mm1.1kg
パナソニック HH-CM1223RA〜12畳5,499lm41.3W500×122mm1.4kg

6畳の寝室・個室

パナソニック HH-CK0625CA は2023年10月発売の6畳用で、6畳の幅の上限に近い3,699lmです。リモコンで、パソコンの画面を見やすくする「パソコンくっきり光」と、紙の文字を読みやすくする「文字くっきり光」を切り替えられ、設定した時刻に点灯・消灯する「るすばんタイマー」もあります。上で比べたとおり、丸形LEDランプとほぼ同じ電力でこちらのほうが明るくなります。

8畳の部屋

8畳用は3機種を挙げます。明るさが必要なら4,299lmの2機種、価格を抑えるならアイリスオーヤマです。

パナソニック HH-CK0825CA は HH-CK0625CA の8畳版で、機能は同じです。定格は32Wですが、明るさアップ機能を使うと38.4Wになります。

ホタルクス HLDC08401SG は2025年10月発売で、同じ4,299lmで消費電力は3機種でいちばん少ない28.5Wです。旧NECの照明事業を引き継いだホタルクスの製品で、消灯後もしばらく青緑色にほのかに光る「ホタルック機能」があり、夜中に目が覚めたときに暗闇にならないのが特徴です。高さは161mmと3機種でいちばんあるので、天井の低い部屋では圧迫感がないか確かめてください。

アイリスオーヤマ CEA8DL-5.0QCF は4,000lmで、8畳の標準 (3,800lm) を少し上回る明るさです。消費電力は34.0Wと3機種で最も多いものの、蛍光灯との差に比べれば小さな違いです。メーカー保証は5年で、価格は3機種の中でいちばん安い価格帯にあります。アイリスオーヤマは同じ CEA8DL-5.0Q 系に、フレームの違うモデルや Amazon 限定の型番も出しているので、買うときは末尾の「QCF」まで一致しているか確かめてください。

12畳の居間

パナソニック HH-CM1223RA は12畳用で、5,499lmは12畳の幅の上限です。消費電力は41.3Wで、1日8時間・365日点けると年間約3,740円 (31円/kWh) になります。シンプルシリーズのプレーンなデザインで、HH-CK0825CA と同じく「パソコンくっきり光」「文字くっきり光」を備えています。居間で長時間点けるなら、ここで挙げた中でいちばん電気代の差が出やすい部屋です。

外した蛍光灯と古い器具の捨て方

蛍光ランプには水銀が含まれています。家庭から出る使用済みの蛍光ランプは、住んでいる自治体の分別ルールに従って出すよう、環境省と日本照明工業会が案内しています。外した古い器具の出し方も自治体によって違うので、ランプと一緒に確認しておくと二度手間になりません。

出典

FAQ

Q.製造禁止のあとも、今の蛍光灯をそのまま使っていいのですか?
A.使えます。禁止されるのは製造と輸出入で、環境省は蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されないと案内しています。禁止日より前に作られた在庫の売り買いも認められています。ただし、パナソニックは三波長形の丸形・直管ランプの生産を2027年9月末で終える予定で、店頭の在庫はいずれ減っていきます。
Q.自分の丸形蛍光灯が2027年1月に終わるほうか、2028年1月に終わるほうか、どう見分けますか?
A.ランプに印字された品番を見ます。環境省・経済産業省の資料によると、三波長形には「3波長形」または「EX」の表示があり、どちらもないものがハロりん酸塩を使った一般形です。一般形は2027年1月1日、三波長形は2028年1月1日から製造・輸出入が禁止されます。両者は互換性があるので、一般形の替えが見つからなければ、同じ形・同じワット数の三波長形を選べば使えます。
Q.丸形蛍光灯の器具に、工事不要の丸形LEDランプを付けても大丈夫ですか?
A.器具の点灯方式とLEDランプの対応が合っていることが条件です。アイリスオーヤマの丸形LEDランプは、リモコン付きの器具や操作時に電子音がする器具には使えません。日本照明工業会は、古い蛍光灯器具には劣化した安定器が残るため器具ごとの交換を勧めており、NITEも使用10年を超えた器具は器具ごとの交換を検討するよう呼びかけています。
Q.8畳の部屋には何ルーメンのシーリングライトが必要ですか?
A.日本照明工業会の適用畳数基準では、LEDシーリングライトの「〜8畳」は定格光束3,300lm以上4,300lm未満、標準は3,800lmです。標準は平均照度がおよそ100lxになる明るさとして決められています。同じ8畳用でも、アイリスオーヤマ CEA8DL-5.0QCF は4,000lm、パナソニック HH-CK0825CA とホタルクス HLDC08401SG は4,299lmと、幅の上限に近い明るさです。
Q.蛍光灯のシーリングライトをLEDに替えると、電気代はどのくらい下がりますか?
A.パナソニックが公表している6〜8畳用のツインパルック蛍光灯70形タイプの消費電力は62Wです。8畳用LEDのパナソニック HH-CK0825CA (32W) に替え、1日8時間・365日点灯すると、目安単価31円/kWhで年間約5,610円が約2,900円になり、差は約2,720円です。最大の明るさで点け続けた場合の計算なので、調光して使えば両方とも下がります。

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