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比較記事 / 空気清浄機

空気清浄機の「〇畳」は数え方が2つある。新旧基準をそろえてダイキン・パナソニック・シャープを比べる

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ダイキンの MC556A を楽天で探すと、同じ機種なのに「〜25畳」と書いたショップと「〜16畳」と書いたショップが出てきます。どちらも間違いではありません。2026年4月に業界規格の JEM1467 が改定されて、適用床面積の数え方が変わったからです。

新しい数え方の数字は、古い数え方のおよそ3分の2から半分になります。古い基準の機種と新しい基準の機種を畳数だけで並べると、古い基準の機種が実力以上に大きく見えてしまいます。この記事では6機種のメーカー公表値を古い基準にそろえて並べ、部屋の広さに合う機種を選べるようにしました。

2つの基準で何が違うのか

改定前の JEM1467:2015 (旧基準) は、タバコの煙で汚した部屋を30分できれいにできる広さを表していました。天井の高さは2.4mで計算し、強運転・換気ありが前提です。ふだんは静音や中運転で使うことが多いので、表示の畳数ほどの部屋はカバーできません。「部屋の2〜3倍の畳数を選べ」と言われてきたのはこのためです。

改定後の JEM1467:2026 (新基準) は、外気が入り込む実際の部屋に近い条件で、空気中の粒子を80%少ない状態に保ち続けられる広さです。天井の高さは2.5mで計算します。パナソニックが公開している数字では、F-VXW90 が旧基準40畳から新基準23畳に、F-VXW55 が25畳から14畳に変わっています。性能が落ちたわけではなく、物差しが変わっただけです。

商品ページに「新基準」や「JEM1467(2026)」の表記があれば新基準の数字です。何も書かれていなければ、旧基準の数字であることがほとんどです。

6機種を旧基準で並べる

機種適用床面積 (旧基準)8畳の清浄時間最大加湿量静音時の運転音本体サイズ (幅×奥行×高さ)
ダイキン MC556A〜25畳約11分加湿なし19dB270×273×450mm
シャープ FU-S50〜23畳—加湿なし21dB383×209×540mm
ダイキン MCK556A〜25畳約11分500mL/h—270×270×700mm
ダイキン MCK706A〜31畳約9分700mL/h—315×315×760mm
パナソニック F-VXW90〜40畳約8分930mL/h18dB (空清時)398×287×640mm
シャープ KI-TX100〜46畳約6分1,100mL/h21dB (空清時)427×305×700mm

「—」はメーカー資料で確認できなかった項目です。新基準の数字が公表されているのは、MC556A (〜16畳) と F-VXW90 (〜23畳) です。

部屋の広さとの組み合わせは、おおよそ次のようになります。

置き場所加湿なしでよい加湿もしたい
寝室・書斎 (6〜8畳)ダイキン MC556A、シャープ FU-S50ダイキン MCK556A
リビング (10〜14畳)ダイキン MC556Aダイキン MCK706A (MCK705A でも可)
広いLDK (16畳以上)—パナソニック F-VXW90、シャープ KI-TX100

どれにするか決めきれないなら、リビングにダイキン MCK706A を置くのが無難です。加湿量 700mL/h あれば冬のリビングの乾燥にも足りますし、集じん・脱臭・加湿のフィルターはいずれも約10年交換不要とされています。

加湿機能は本当に必要か

加湿付きを選べば、冬に加湿器を別に置かずに済みます。そのかわり、給水と掃除の手間が増えます。タンクはダイキン MCK556A で約2.7L、シャープ KI-TX100 で約4.3L あり、冬に強めに加湿すると1日1〜2回は水を足すことになります。トレーと加湿フィルターは、水アカやにおいを防ぐために月1回程度の掃除が推奨されています。

大きさも変わります。同じ旧基準25畳クラスでも、加湿なしの MC556A は高さ 450mm、加湿付きの MCK556A は 700mm です。

すでに加湿器を持っているなら、空気清浄機は単体機にした方が手入れは楽です。加湿器の方式ごとの電気代は加湿器の記事で計算しています。

去年のモデルを買っていいか

ダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機は、型番の数字の最後が年を表します。MCK706A の前年モデルが MCK705A で、適用床面積 (旧基準31畳)、加湿量 700mL/h、運転音、本体サイズまで同じです。MCK705A が安く手に入るなら、そちらで何も困りません。

シャープは事情が違います。KI-TX100 と2世代前の KI-RX100 を比べると、最大加湿量が 1,000mL/h から 1,100mL/h に増え、加湿の適用床面積 (プレハブ洋室) も〜28畳から〜31畳に広がりました。KI-TX100 には AI モニターと加湿部の内部洗浄が付いた一方で、KI-RX100 にあったプレフィルターの自動掃除はなくなっています。空気清浄の適用床面積 (旧基準46畳) は同じです。プレフィルターのホコリ取りを機械に任せたい人には、古い KI-RX100 の方が合うこともあります。

24時間つけっぱなしの電気代

空気清浄機は一日中動かしておくものなので、消費電力から1か月の電気代を出しておきます。24時間×30日、単価は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価 31円/kWh です。

機種・運転モード消費電力1か月の電気代
ダイキン MC556A しずか6W約134円
ダイキン MC556A 標準16W約357円
ダイキン MCK706A 加湿空清・標準23W約513円
パナソニック F-VXW90 加湿・中15W約335円
シャープ KI-TX100 空清・中47W約1,049円

自動運転なら、汚れを検知したときだけ強くなり、それ以外は静音から中運転で動きます。実際の電気代は表の小さい方の数字に近くなるはずです。気をつけたいのはシャープ KI-TX100 で、「中」でも 47W あります。静音 (7.5W) と自動運転を中心に使えば、それほど高くはなりません。

機種ごとに見る

ダイキン MC556A

寝室や書斎に置くならこれです。高さ 450mm の小さな本体で旧基準25畳 (新基準16畳) あり、静音運転は 19dB です。加湿がないので、手入れはプレフィルターのホコリを取るくらいで済みます。

シャープ FU-S50

予算を2万円前後に抑えたいときの候補です。旧基準23畳、静音 21dB で、奥行き 209mm と薄いので壁際に置きやすい形をしています。

ダイキン MCK556A

MC556A に加湿 (500mL/h) を足したモデルです。床に置く面積は 270mm 角のままで、高さが 700mm になります。加湿の適用床面積はプレハブ洋室で約14畳なので、寝室や子ども部屋なら十分です。

ダイキン MCK706A / MCK705A

一般的なリビングにちょうどいい大きさです。前の年の MCK705A と性能が同じなので、両方の価格を見て安い方を選んでください。

パナソニック F-VXW90 とシャープ KI-TX100

16畳を超える LDK や吹き抜けのある部屋なら、この2台から選ぶことになります。F-VXW90 は旧基準40畳 (新基準23畳)、加湿 930mL/h で、空清の静音運転が 18dB と大型機にしては静かです。KI-TX100 は旧基準46畳、加湿 1,100mL/h で、6機種のなかで加湿量が一番多く、8畳の清浄時間も約6分と最短です。ただ本体は約14kgと重く、中運転の消費電力も高めです。

Dyson Purifier Cool TP07 について

よく比較に挙がりますが、これは空気清浄機能の付いた扇風機です。ダイソンが公表している適用床面積は30分換算で12畳、8畳の清浄時間は約22分で、ダイキン MC556A (約11分) の倍かかります。夏に扇風機として毎日使うなら便利ですが、花粉やペットの毛が目的なら、同じ予算で上の専用機を買った方が効きます。

フィルターの「10年交換不要」は目安で、タバコや料理の煙が多い家では早く汚れます。交換用フィルターの型番と値段は、本体を買う前に一度調べておくと後で慌てません。

出典

  • ダイキン工業 製品情報 (MCK706A / MCK556A / MC556A)
  • パナソニック 加湿空気清浄機 F-VXW90 仕様、空気清浄機 比較ページ (新基準・旧基準の説明)
  • シャープ KI-TX100 仕様・寸法
  • 日本電機工業会 空気清浄機 Q&A (適用床面積の定義)
  • ダイソン Dyson Purifier Cool 製品ページ

FAQ

Q.新基準の畳数と旧基準の畳数、どちらで比べればいいですか?
A.比べる機種すべてで同じ基準にそろえることが大切です。2026年4月以降に発表された機種は新基準 (JEM1467:2026) で表示されることが多く、旧基準より数字がおよそ3分の2から半分程度に小さくなります。旧基準 25畳のダイキン MC556A が新基準では 16畳、旧基準 40畳のパナソニック F-VXW90 が新基準では 23畳です。性能が下がったわけではないので、旧基準の機種と新基準の機種を畳数だけで比べると、旧基準の機種を過大評価してしまいます。
Q.適用床面積は部屋の何倍を選べばいいですか?
A.旧基準の表示なら、部屋の広さの2倍程度がひとつの目安です。旧基準の適用床面積は「タバコの煙を30分で清浄できる広さ」で、ふだん使う静音〜中運転では風量が数分の1になるためです。新基準の表示は実使用に近い条件で測られているため、旧基準ほど大きな余裕を見込む必要はありません。
Q.加湿機能付きと空気清浄機単体、どちらを選ぶべきですか?
A.冬に加湿器を別で置く予定があるかで決めるのが現実的です。加湿付きは1台で済みますが、給水と月1回程度の加湿フィルター掃除が必要で、本体も重く大きくなります。加湿器をすでに持っている、または寝室に置くので手入れを減らしたい場合は、ダイキン MC556A のような単体機の方が長く使い続けやすいです。
Q.型落ちモデルを買っても問題ありませんか?
A.型番の末尾だけが変わった年次モデルなら、ほとんどの場合問題ありません。ダイキン MCK706A と前年の MCK705A は適用床面積・加湿量・運転音・サイズが同じです。一方、シャープ KI-TX100 と2世代前の KI-RX100 は加湿量やお手入れ機能が違うため、違いを確認してから価格差で判断してください。
Q.電気代はどのくらいかかりますか?
A.ふだんの運転モードで24時間つけっぱなしにした場合、月130〜510円程度が目安です。目安単価 31円/kWh で計算すると、ダイキン MC556A の標準運転 (16W) が月約357円、パナソニック F-VXW90 の加湿・中運転 (15W) が月約335円です。強運転を続けると月1,000円以上になるので、自動運転で使うのが基本です。

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