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比較記事 / 加湿器

加湿器の電気代はひと冬でいくら? 象印スチーム式・ダイニチ・パナソニック気化式を同じ条件で計算

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冬になると、加湿器をつけっぱなしにした月の電気代が気になります。加湿器は方式によって消費電力の桁が変わる家電で、同じくらいの部屋向けの機種でも数Wのものと数百Wのものがあります。

ここでは、プレハブ洋室14畳前後に対応する3機種を並べて、ひと冬の電気代を同じ条件で計算しました。象印のスチーム式 EE-DG50、ダイニチのハイブリッド式 HD-RXT526、パナソニックの気化式 FE-KXY05 です。

3機種のスペック

数値はすべてメーカーの公表値です。

機種方式加湿量適用床面積 (プレハブ洋室 / 木造和室)消費電力タンク
象印 EE-DG50スチーム式480mL/h13畳 / 8畳加湿時 410W (湯沸かし時 985W)4.0L
ダイニチ HD-RXT526ハイブリッド式500mL/h14畳 / 8.5畳標準 163W、エコ 12W5.0L
パナソニック FE-KXY05気化式500mL/h (強)14畳 / 8.5畳強 8W約4.2L

加湿量と対応する広さはほぼ同じなのに、消費電力は 410W と 8W で約50倍違います。スチーム式は水をヒーターで沸かして蒸気にします。気化式は濡らしたフィルターに風を当てるだけなので、ファンを回す電力しか使いません。ハイブリッド式のダイニチは、標準運転では温風を当てて気化を早め、エコ運転ではヒーターを止めて気化式と同じように動きます。

ひと冬の電気代

11月から3月までの150日、毎日8時間使った場合で計算しました。単価は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価 31円/kWh です。

機種・運転消費電力使用電力量 (1,200時間)電気代
象印 EE-DG50 (加湿時)410W492kWh約15,250円
ダイニチ HD-RXT526 (標準)163W約196kWh約6,060円
ダイニチ HD-RXT526 (エコ)12W約14kWh約450円
パナソニック FE-KXY05 (強)8W約10kWh約300円

スチーム式の数字は、強運転を続けたときの上限に近い値です。湿度が上がれば自動で出力を下げるので、実際はこれより安くなります。それでも、気化式との差が年に数千円から1万円以上になることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

電気代の差をどう見るか

数字だけなら気化式が圧倒的に安いのですが、象印のスチーム式が冬の定番であり続けている理由は手入れにあります。

EE-DG50 にはフィルターがありません。電気ポットと同じ広口の容器で、汚れたらクエン酸で洗浄するモードもあります。水を沸騰させてから蒸気にするので、タンクの水の雑菌を心配する必要も少なくなります。

気化式とハイブリッド式は、加湿フィルターとトレイに水アカがたまります。定期的に洗わないとにおいが出ますし、フィルターも消耗品です。ダイニチの RXT タイプは、トレイにかぶせたカバーを捨てて交換する方式で、トレイを洗う手間を減らしています。

もうひとつの違いは吹き出す空気の温度です。気化式は水が蒸発するときに熱を奪うので、出てくる空気が室温より冷たくなります。暖房の効いたリビングなら気になりませんが、寝室で顔の近くに置くと寒く感じることがあります。

子どもがいる家庭では、スチーム式の蒸気と熱いお湯にも注意が必要です。EE-DG50 はチャイルドロック、ふたのロック、転倒時にお湯が漏れにくい構造の3つを備えています。

型落ちで買うなら

象印 EE-DF50

EE-DG50 は2026年9月に出た新モデルです。前年の EE-DF50 と象印の仕様表を見比べると、タンク容量、加湿能力、消費電力、適用床面積まで同じ数字が並んでいます。店頭やネットで EE-DF50 が安く残っているなら、わざわざ新モデルを選ぶ理由は見当たりません。

ダイニチ HD-RXT525 と、RXT・RXC の関係

ダイニチの型番は数字の並びに意味があります。HD-RXT526 の「5」は加湿量500mL/hのクラス、末尾の「26」は2026年度モデルを表します。同じクラスの2025年度モデル HD-RXT525 は、加湿量、タンク容量 5.0L、消費電力 (標準163W・エコ12W) がいずれも同じです。

ややこしいのが RXT と RXC の関係です。ダイニチは型名の違いを販売ルートによるものとしていて、RXT が家電量販店向け、RXC (HD-RXC500C など) が一般販売店・Web 向けです。仕様は同じで、違うのは色の展開くらいです。もうひとつ、RXC の型番 (HD-RXC500C) には年度の数字が入っていません。ダイニチの2025年度モデルと2026年度モデルの製品ページには、どちらにも HD-RXC500C が載っています。ネットで買うときは、両方の型番で価格を見ておくと安いものを見落としません。

価格を比べる

加湿器と空気清浄機を1台にまとめたい場合は、空気清浄機の比較記事で加湿空気清浄機を扱っています。

出典

  • 象印マホービン EE-DG35・50 / EE-DF35・50 製品情報
  • ダイニチ工業 RXT・RXC TYPE 2026年モデル / 2025年モデル 製品情報、加湿器ラインアップ
  • パナソニック FE-KXY05 仕様
  • 価格.com 新製品ニュース (ダイニチ ハイブリッド式加湿器 2026年度モデル)

FAQ

Q.象印の EE-DG50 と型落ちの EE-DF50 は何が違いますか?
A.象印が公開している仕様では、タンク容量4.0L、定格加湿能力480mL/h、加湿時の消費電力410W、適用床面積 (木造和室8畳・プレハブ洋室13畳) がどちらも同じです。EE-DG50 は2026年9月発売の後継機ですが、数値で比べられる違いは見当たりません。EE-DF50 が安く残っていれば、それを選んで問題ありません。
Q.ダイニチの RXT と RXC はどちらを買えばいいですか?
A.ダイニチによると、型名の違いは販売ルートによるもので、RXT は家電量販店向け、RXC は一般販売店・Web 向けです。加湿量や消費電力などの仕様は同じなので、色の好みと、その時点の価格で選んでかまいません。
Q.スチーム式の加湿器は電気代が高いと聞きますが、どのくらいですか?
A.象印 EE-DG50 を強運転で1日8時間、150日使った場合、加湿時の消費電力410Wで計算すると約15,000円です (目安単価31円/kWh)。同じ条件でパナソニックの気化式 FE-KXY05 は約300円、ダイニチ HD-RXT526 のエコ運転は約450円です。自動運転では湿度に応じて出力が下がるので、実際の電気代はこれより少なくなります。
Q.電気代の安い気化式にしない理由はありますか?
A.気化式は加湿フィルターに水を含ませて風で蒸発させるため、フィルターの手入れと定期的な交換が必要です。吹き出す空気も室温より冷たくなります。スチーム式の象印 EE-DG50 にはフィルターがなく、ポットのように広口の容器を洗うだけで済みます。電気代を払ってでも手入れを減らしたいかどうかで決めるとよいでしょう。

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