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比較記事 / 水筒

サーモス JNL-S501とJNL-S500は何が違う? 象印・タイガーの500ml水筒の新旧型番と食洗機対応

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夜、食器洗い乾燥機に皿を並べ終えたあと、家族の水筒だけはシンクに残してスポンジで洗う。そんな手間をなくしたくて買い替えを考えると、楽天やYahoo!ショッピングには「JNL-S501」と「JNL-S500」、「SU-AB48」と「SU-AA48」のように、数字が1つ違うだけの型番が並んでいます。

2026年の8月から9月にかけて、サーモス・象印・タイガーの3社がそれぞれ500ml前後のマグボトルに新しい型番を出しました。メーカーの仕様表を前の型番と並べると、3社とも保温効力、重さ、寸法が同じで、変わったのは色の展開です。差が大きいのはその一つ前の世代で、そこでは食洗機に入れられるかどうかが変わっています。

この記事では、3社の新旧の型番の関係を整理し、保温効力を同じ条件で比べたうえで、洗う部品の数と交換部品の値段までをメーカーの資料から並べました。実際に使ったうえでの感想ではなく、公表されている仕様と取扱説明書から言えることだけを書いています。

2026年秋の新型番は、3社とも色の入れ替え

メーカー新しい型番 (発売)前の型番 (発売)仕様表で違う項目
サーモスJNL-S501 (2026年8月21日)JNL-S500 (2024年8月21日)なし。色の展開のみ
象印SU-AB48 (2026年9月)SU-AA48 (2024年9月1日)なし。色の展開のみ
タイガーMKR-V050 (2026年9月1日)MKR-W050 (2024年)なし。色の展開のみ

サーモスは2026年8月5日のニュースリリースで、JNL-S シリーズを「カラーリニューアル」と説明しています。0.35Lから1.0Lまでの5サイズの保温効力、保冷効力、寸法、重量は JNL-S500 世代と同じ数字です。製品サイトでは JNL-S500 側が生産終了の扱いになっています。

象印の SU-AB48 も、製品ページの仕様 (保温効力 77℃以上、保冷効力 8℃以下、外形寸法 6.5×6.5×20.5cm、質量 0.22kg) が SU-AA48 と一致します。タイガーの MKR-V050 と MKR-W050 も、保温・保冷効力、質量、サイズ、口径まで同じ表になっています。

型落ちになった側の色が気に入っていて、価格が下がっているなら、前の型番を選んで困ることはありません。逆に、新しい色が欲しいとき以外に新型番を待つ理由は、仕様からは見当たりません。

食洗機に入るかどうかは、一つ前の世代で変わった

型番の違いで気をつけたいのは、2024年より前の世代です。

サーモスの JNL シリーズは2012年に出たロングセラーで、JNL-506 などの型番がまだ店頭やネットに残っています。JNL-506 の取扱説明書のお手入れ表では、食器洗浄機・食器乾燥機に入れてよいのはフタパッキンとせんパッキンだけで、せんユニットと本体は「×」です。2024年の JNL-S500 からは表がすべて「○」に変わり、本体の内側・外側、フタ、飲み口、パッキンのどれも食洗機に入れられます。せん本体と飲み口の耐熱温度は100℃、パッキンは140℃と書かれています。

保温効力 (68℃以上)、保冷効力 (10℃以下)、重さ (約0.2kg)、口径 (約4.0cm) は JNL-506 と JNL-S500 で変わりません。飲み口の外し方は、着脱ボタンを押す方式から、スライドさせて押し出す「スライド&プッシュ」に変わりました。

象印は、2022年に出た SM-ZB48 の段階で、せんとパッキンを一体にした「シームレスせん」を採用していました。ただし SM-ZB48 の取扱説明書には「食器洗い乾燥機・食器乾燥器などは使用しないでください」とあります。食洗機に対応したのは2024年の SU-AA48 からで、象印はこのとき保温効力が約6℃上がり (71℃以上から77℃以上)、本体の高さが約1cm低くなったと発表しています。SM-ZB48 は製品ページで「在庫限定品」になっています。

家に食洗機がなく、手で洗うつもりなら、JNL-506 や SM-ZB48 が安く残っていても選んでかまいません。食洗機に入れたいなら、型番の世代を必ず確かめてください。

保温効力の数字は、同じ容量どうしで比べる

水筒の「保温効力 (6時間) 68℃以上」という数字は、各社が自由に決めた条件で測ったものではありません。家庭用品品質表示法にもとづく雑貨工業品品質表示規程で、ステンレス製の携帯用魔法瓶は次の条件で測った温度を表示することになっています。

  • 室温は20℃±2℃
  • 中栓の下端まで沸騰水を入れ、湯温が95℃±1℃になったところで栓をする
  • 縦置きで6時間置いたあとの湯の温度を「○℃以上」と表示する

サーモス、象印、タイガーの製品ページの注記も、この条件をそのまま書いています。つまり、メーカーが違っても同じ物差しの数字で、表示値はその温度を下回らないという下限です。

ただし、容量が違うと数字は大きく変わります。サーモス JNL-S シリーズでは、0.35Lが63℃以上、0.5Lが68℃以上、0.75Lが72℃以上、1.0Lが75℃以上です。容量が小さいほど、中身の量に対して熱が逃げる面積が大きくなるからです。0.36Lの水筒と0.5Lの水筒の数字を並べて「どちらが保温力が高いか」を判断することはできません。この記事でも、0.48〜0.5Lの機種どうしで比べています。

もうひとつ、表示は熱湯を中栓の下端まで満たした状態での数字です。半分しか入れなければ冷めるのは早くなります。サーモスの取扱説明書は、少量の熱湯で1分ほど予熱してから入れると効果的だとしています。

500ml前後の新旧6型番を並べる

機種開け方容量保温効力 (6時間)保冷効力 (6時間)質量高さ洗う部品 (本体含む)食洗機
サーモス JNL-S500 / S501ワンタッチ0.5L68℃以上10℃以下約0.2kg約22.0cm5点全パーツ可
サーモス JNL-506 (旧)ワンタッチ0.5L68℃以上10℃以下約0.2kg約22.0cm5点パッキンのみ可
象印 SU-AA48 / SU-AB48スクリュー0.48L77℃以上8℃以下約0.22kg約20.5cm2点全パーツ可
象印 SM-ZB48 (旧)スクリュー0.48L71℃以上8℃以下約0.23kg約21.5cm2点不可
象印 SU-BA48ワンタッチ0.48L74℃以上7℃以下約0.2kg約20.5cm2点全パーツ可
タイガー MKR-W050 / V050ワンプッシュ0.5L69℃以上8℃以下約0.21kg約23.5cm3点全パーツ可

重さと高さはメーカー公表値です。サーモスは重さを0.1kg単位で公表しているので、ほかの2社と10g単位では比べられません。高さはふたを含めた外形の数字です。口径はどの機種も約4cmで、氷の入れやすさに大きな差はありません。

洗う部品の数は、取扱説明書の部品図から数えました。サーモスは本体、せんユニット、飲み口、フタパッキン、せんパッキンの5点です。タイガーの「らくらくキャップ」はパッキンが外れない構造で、ふた (せんセット)、飲み口、本体の3点になります。象印のシームレスせんは、ふたと本体の2点だけです。

保温効力は、象印のスクリュー型 SU-AA48 / SU-AB48 が77℃以上で頭ひとつ高い数字です。象印は飲み口付近の内びんを薄く加工する「サーモリング構造」で、口元から逃げる熱を抑えたと説明しています。同じ構造を使ったワンタッチ型の SU-BA48 (2025年9月発売) は74℃以上です。

使い方で選ぶ

朝に入れた熱いお茶やコーヒーを昼過ぎまで温かく飲みたいなら、象印 SU-AA48 / SU-AB48 です。6時間後の下限が77℃以上と、表のなかで一番高く、洗うのもふたと本体の2点で済みます。ただしスクリューのふたを回して開ける形なので、歩きながらや運転の合間に片手で飲むのには向きません。

通勤や通学で片手で飲みたいなら、ワンタッチ型の3機種から選びます。保温効力を重視するなら象印 SU-BA48 (74℃以上) で、洗う部品も2点です。タイガー MKR-W050 / V050 は69℃以上、サーモス JNL-S500 / S501 は68℃以上で、数字の差は1℃しかありません。ワンタッチ型のなかでは JNL-S が洗う部品は一番多い一方、パッキンだけを安く交換できるという利点があります (次の節で書きます)。

冷たい飲み物が中心なら、保冷効力は7〜10℃以下の範囲に収まっていて、差は保温ほど大きくありません。持ち歩く重さや、カバンのポケットに入る高さで選んでも十分です。

いま使っている水筒の保温が弱くなった気がする場合は、買い替える前に確かめる方法があります。タイガーの取扱説明書では、熱湯を満タンに入れて約5分後に本体の中央を触り、熱くなっていれば保温効力が失われているとしています。本体が熱くならず、漏れやにおいが気になるだけなら、パッキンやせんの交換で直る可能性があります。

交換用のせんとパッキンはいくらか

パッキンやせんは消耗品です。象印とタイガーは、せんセットを1年を目安に点検し、傷んでいれば交換するよう取扱説明書に書いています。メーカー公式の部品通販の税込価格は次のとおりです。

機種交換部品価格 (税込)販売元
サーモス JNL-S500 / S501 などJNL-S パッキンセット (フタパッキン・せんパッキン)330円サーモス公式オンラインショップ
同上JNL-S 飲み口550円同上
同上JNL-S せんユニット (飲み口・パッキン付き)880円同上
サーモス JNL-506 などJNL パッキンセット330円同上
象印 SU-AA48 / SU-AB48せんセット (部品番号 S105)1,430円象印パーツダイレクト
タイガー MKR-W050 / V050せん完成 (飲み口含む)990円タイガーパーツショップ
同上飲み口440円同上

パッキンを外して洗う手間がない象印とタイガーの構造は、裏返すとパッキンだけを買い替えられないということでもあります。パッキンが傷んだら、せんごと交換になります。サーモスはパッキンが別部品なので、いちばん安い交換は330円で済みます。洗う手間と交換費用のどちらを軽くしたいかで、評価が分かれるところです。

部品を買うときは、型番の違いに注意してください。サーモスの公式通販は、JNL 用のパッキンセットは JNL-S に使えず、JNL-S 用も JNL には使えないと明記しています。サーモスのパッキンセットと飲み口は0.35〜0.75L用で、1.0Lは別の部品です。せんユニットや象印・タイガーのせんセットは型番や本体の色ごとに部品が分かれているので、本体の底に貼られたシールで品番と色の記号を確かめてから注文します。

部品だけを注文すると送料がかかります。サーモス公式オンラインショップは5,000円未満で550円、象印パーツダイレクトは5,000円未満で330円、タイガーパーツショップは5,500円未満で330円または550円です。家族の水筒をまとめて点検し、必要な部品を一度に頼むと送料の負担が減ります。象印は「ZOJIRUSHIオーナーサービス」に製品を登録すると、登録製品の部品が20%引きになります。

部品をいつまで買えるかは、象印が補修用性能部品を製造打ち切り後5年、タイガーが消耗品・別売品を製造打ち切り後10年保有すると取扱説明書に書いています (タイガーは、事情によって10年より早く供給できなくなる場合があるとも書いています)。サーモスの JNL-S パッキンセットは「JNL-S」に数字が続く製品用として売られていて、生産終了になった JNL-S500 も対象です。

入れてはいけない飲み物

3社の取扱説明書に共通しているのは、炭酸飲料とドライアイスの禁止です。内圧が上がってせんが開かなくなったり、中身が吹き出したりするおそれがあります。炭酸を持ち歩きたいなら、サーモスの「炭酸飲料対応タイプ (保冷専用)」のような専用品を選ぶことになります。

象印とタイガーは、牛乳・乳飲料・果汁も腐敗の原因になるとして禁止しています。タイガーは、腐敗でガスが出ると内圧が上がり、ふたが開かなくなったり部品が飛んだりすると説明しています。

みそ汁やスープのように塩分の多いものは、本体内側のさびや保温不良の原因になるため、3社とも入れないよう求めています。スポーツドリンクは、サーモス JNL-S、象印の各機種、タイガー MKR がいずれも「OK」としていますが、サーモスは温めたスポーツ飲料を入れないよう注記しています。お茶の葉や果肉は、飲み口に詰まって漏れの原因になります。

店ごとの価格

サーモス

象印

タイガー

水筒に入れる水を浄水器でつくる場合のカートリッジ代は、浄水器の記事で計算しています。

出典

  • サーモス ニュースリリース「真空断熱ケータイマグ (JNL-S シリーズ) 8月21日新発売」(2024年7月30日)
  • サーモス ニュースリリース「3種類の『真空断熱ケータイマグ』を8月21日新発売」(2026年8月5日)
  • サーモス 製品情報 JNL-S350・S500・S600・S750・S1000、JNL-S351・S501・S601・S751・S1001、JNL-506DS
  • サーモス 取扱説明書 真空断熱ケータイマグ JNL-S シリーズ、JNL シリーズ
  • サーモス公式オンラインショップ JNL パッキンセット、JNL-S500 の交換用部品
  • 象印マホービン 製品情報 SM-ZB36・48、SU-AA36・48、SU-AB36・48、SU-BA36・48
  • 象印マホービン ニュースリリース「ステンレスマグ (SU-AA型) 新発売」(2024年8月1日)
  • 象印マホービン 取扱説明書 SM-M/Z/G 型、SU-A/SM-M/SM-G 型
  • 象印パーツダイレクト ステンレスマグ せんセット (S105)
  • タイガー魔法瓶 製品情報 MKR-W035/W050/W060、MKR-V035/V050/V060
  • タイガー魔法瓶 ニュースリリース「真空断熱ボトル MKR-V035/V050/V060、MTR-V075/V088 2026年9月1日発売」(2026年8月4日)
  • タイガー魔法瓶 取扱説明書 MKR-W 型
  • タイガーパーツショップ MKR-W050・MKR-V050 の部品、ご利用ガイド (送料)
  • 消費者庁 雑貨工業品品質表示規程 (十五 魔法瓶)

FAQ

Q.サーモスの JNL-S501 と JNL-S500 は何が違いますか?
A.サーモスの仕様一覧では、0.5Lの保温効力 (6時間) 68℃以上、保冷効力 (6時間) 10℃以下、口径約4.0cm、本体寸法約6.5×8.0×22.0cm、本体重量約0.2kgがどちらも同じです。JNL-S501 は2026年8月21日に色の展開を入れ替えて発売された型番で、全パーツ食洗機対応も変わりません。JNL-S500 はメーカーでは生産終了になっているので、好きな色が残っていて安ければ JNL-S500 で問題ありません。
Q.古い JNL-506 から JNL-S500 に買い替える意味はありますか?
A.保温効力 68℃以上・保冷効力 10℃以下・重さ約0.2kgは同じで、違いは食洗機です。JNL-506 の取扱説明書では食洗機に入れてよいのはパッキンだけで、本体とせんユニットは不可です。JNL-S500 以降は本体・せん・飲み口・パッキンのすべてが食洗機に対応します。食洗機を使わないなら、JNL-506 はパッキンセット (公式通販で税込330円) を替えれば使い続けられます。なお JNL 用と JNL-S 用のパッキンセットは互換性がありません。
Q.象印の SU-AB48、SU-AA48、SM-ZB48 はどう違いますか?
A.SU-AB48 (2026年9月発売) と SU-AA48 (2024年9月発売) は、保温効力 (6時間) 77℃以上、保冷効力 (6時間) 8℃以下、高さ約20.5cm、質量約0.22kgが同じで、色の展開が違います。SM-ZB48 は一世代前のモデルで、保温効力は71℃以上、高さは約21.5cmです。せんとパッキンが一体の「シームレスせん」は共通ですが、SM-ZB48 は取扱説明書で食器洗い乾燥機の使用が禁止されています。
Q.タイガーの MKR-V050 と MKR-W050 はどちらを買えばいいですか?
A.タイガーの仕様表では、保温効力 (6時間) 69℃以上、保冷効力 (6時間) 8℃以下、質量約0.21kg、サイズ約6.6×7.3×23.5cm、口径約4cmがすべて同じです。どちらもパッキン一体型の「らくらくキャップ」で、ふた・飲み口・本体が食洗機に対応します。MKR-V050 は2026年9月1日発売で、違いは色です。色にこだわりがなければ安い方を選んでかまいません。
Q.水筒に牛乳や炭酸飲料を入れてもいいですか?
A.3社とも、普通の真空断熱の水筒に炭酸飲料とドライアイスは入れないよう取扱説明書に書いています。内圧が上がってせんが開かなくなったり、中身が吹き出したりするためです。象印とタイガーは牛乳・乳飲料・果汁も腐敗の原因になるとして禁止しています。みそ汁やスープなど塩分の多いものはさびの原因になり、サーモスは温めたスポーツ飲料も入れないよう求めています。

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