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比較記事 / スマートロック

SwitchBot ロック Pro・Ultra・Lite と SESAME 5・6 Pro の違い。賃貸の玄関に付く機種と電池代、締め出し対策

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届いた箱を開けて、室内側のつまみ (サムターン) に本体をあててみたら、形が合わずにはまらない。半年後に電池切れの通知が来て、CR123A という見慣れない電池を探しにいく。ゴミ出しで部屋を出た数十秒の間にオートロックがかかり、スマホも鍵も部屋の中。後付けスマートロックで起こりやすい困りごとは、どれも買う前に確かめておけば避けられます。

この記事は、賃貸の玄関に後付けする前提で、付くかどうか、維持費はいくらか、締め出されたら何で開けるかの順に整理しました。実機での検証はしていません。数値はメーカーの公式サイトとサポートページの公表値です。

最初に玄関の内側を確認する

後付けのスマートロックは、どれも室内側のサムターンにかぶせてモーターで回す仕組みです。外側の鍵穴や鍵の種類 (ディンプルキーかどうか) は関係ありません。見るのは内側のつまみの形と、その周りの空間です。

つまみが平たい板状 (横から見て「一」の字) なら、ほぼどの機種でも付きます。注意したいのは次のような玄関です。

  • つまみが丸い。SwitchBot ロック Ultra は丸いサムターンに対応していません。ほかの機種も付属のアダプターでは合わないことがあり、SwitchBot と SESAME は3Dプリンターで作る専用アダプターを受け付けています (SESAME は1個380円・税別)
  • 防犯サムターン (MIWA U1・B5、GOAL TMK・TME など、ボタンを押しながら回すものや空転するもの)。SwitchBot はつまみのボタンをテープで押し込んだ状態にする、空転モードを解除するといった機種ごとの手順を案内しています。手間はかかりますが、付かないわけではありません
  • 鍵が上下2つある。1台で回せるのは1つだけです。両方を自動にするには2台をそろえて連動させます (SwitchBot はツインロックという設定)
  • レバーハンドルを動かすと施錠される玄関 (マルチポイントロック)。SwitchBot はサムターンを回したときしか状態を認識できないため対応できないとしています
  • つまみの中心からドア枠までが狭い。SESAME 6 Pro mini は、中心軸からドア枠まで 20mm 以下でも付けられる幅にしたモデルです

主な機種を1つの表で比べる

機種電源交換・充電の目安 (メーカー公表)オートロック電池切れへの備え保証
SwitchBot ロック Ultra充電式バッテリー + 予備 CR123A 1本充電1回で約12か月ドア開閉センサー式予備電池 (寿命約5年、緊急解錠1,000回) と微電流解錠1年
SwitchBot ロック Pro単3電池4本 (別売の専用充電式バッテリーも可)約9〜12か月ドア開閉センサー式微電流解錠 (最大5回)1年
SwitchBot ロックCR123A 2本約半年ドア開閉センサー式アプリの緊急解錠1年
SwitchBot ロック LiteCR123A 2本約半年タイマー式微電流解錠1年
SESAME 6 ProCR123A または 3.7V 充電式電池500日以上あり—1年
SESAME 5CR123A1年以上あり—1年
Nature LockCR123A 2本 (4本も可)2本で約1年、4本で約2年あり—1年
Qrio Lock (Q-SL2、販売終了)CR123A 4本 (2本ずつ2か所)通常モード約360日あり2か所に入れておけば残量の少ない側から使う—

SwitchBot と Qrio の電池の持ちは、1日10回の開け閉めを前提にした値です。気温や、つまみが固くてモーターに負担がかかるかどうかで短くなります。SwitchBot は、CR123A は残量表示が最後まで100%近くを示し、あるとき急に下がることがあると案内しています。表示を当てにせず、交換の目安の時期が来たら替えるくらいのほうが安全です。

すべて、遠くから操作したり通知を受け取ったりするにはハブが別に必要です (SwitchBot はハブ製品、SESAME は Hub3、Nature Lock は Nature Remo)。ロック本体だけだと、Bluetooth が届く範囲でしか操作できません。

SwitchBot の4機種はどこで分かれるか

4機種とも室内側に貼り付ける同じ方式で、別売りのキーパッドや指紋認証パッド、顔認証パッドを組み合わせられる点も共通です。違いは主に電源とオートロックの仕組みです。

ロック Pro は単3電池4本で動きます。CR123A よりずっと手に入りやすく、コンビニでも買えるのが利点です。ただし市販のニッケル水素充電池は電圧が安定しないため使わないよう案内されていて、充電して使いたい場合は別売の専用バッテリーになります。つまみをつかむ部分は 0〜23mm の無段階調整で、台座からつまみの先までの高さも最大 62mm まで合わせられます。

ロック Ultra (2025年5月発売) は、メインの充電式バッテリーに加えて予備の CR123A を1本積んでいます。充電を忘れても予備電池で開けられ、それも尽きたときのために微電流解錠で5回まで開けられる、という三段構えです。モーターも強化され、メーカーは解錠スピードがロック Pro より78.6%向上したとしています。気をつけたいのは、つまみのホルダーが S/M/L の3段階になり、丸いつまみには付かないこと、そしてメインバッテリーの充電中はオートロックが止まることです。また、ロック・ロック Pro 用のマグネット取付アクセサリーは、トルクが大きい Ultra には使わないよう案内されています。

ロックとロック Lite は、どちらも CR123A 2本で約半年です。違いはオートロックで、ロックはドアが閉まったことをセンサーで検知してから施錠しますが、Lite はタイマー式で、解錠からの経過時間で施錠します。ドアを閉めたら確実にかかってほしいなら、ロックかロック Pro を選びます。

どれを選ぶかは、電池交換をどれだけ面倒に感じるかでほぼ決まります。半年ごとの CR123A 交換が気にならず、オートロックはタイマーでよいなら Lite が最も安く済みます。楽天や Yahoo!ショッピングでは、Lite は指紋認証パッドとのセットで売られていることが多く、後で書く締め出し対策も一度にそろいます。年1回の単3電池交換で済ませたいならロック Pro、交換も締め出しも極力なくしたいなら Ultra です。

SESAME 5 と 6 Pro、5 Pro はどうなったか

CANDY HOUSE の SESAME は、公式ストアでの販売価格が5,000円前後と、SwitchBot の半額以下で買えるのが特徴です。

SESAME 5 はブラシ付きモーターで、開閉の寿命は5万回以上 (1日10回で13年以上)、電池は CR123A で1年以上です。上位の SESAME 5 Pro は、公式ストアの商品ページが SESAME 6 Pro 中心に切り替わり、5 Pro は同じ価格の選択肢として残っている形です。6 Pro はブラシレスモーターで開閉寿命100万回以上、電池寿命は500日以上に延び、CR123A のほかに 3.7V の充電式電池も使えるようになりました。重さは SESAME 5 が140g、6 Pro が186g です。価格が同じなら、5 Pro より 6 Pro を選んだほうが電池の面で得です。

SESAME で気をつけたいのは電池と保証の関係です。CANDY HOUSE の保証規定では、同社が販売する指定型番以外のリチウム電池を使ったことによる故障は保証の対象外です。保証期間 (購入日から1年) のうちは、交換用の電池も公式ストアで買っておくほうが無難です。保証は公式サイト、Amazon 公式ストア、指定の販売店で新品を買った場合に限られます。

Qrio Lock は販売終了、後継は Nature Lock

長く定番だった Qrio Lock (Q-SL2) は販売を終えています。Qrio は、サービスとサポートを終える予定はないと案内していますが、フリマや中古で買ったものは保証されません。一方で、旧型の Qrio Smart Lock (Q-SL1) は2026年4月に遠隔操作が、7月15日にはアプリでの解施錠そのものが終わりました。スマートロックはメーカーのアプリとサーバーに依存していて、サービスが終わると物理キーで開け閉めするだけの機械に戻ることを示した例です。いまから在庫の Q-SL2 を買うのはおすすめしません。

Qrio の設計と技術を引き継いだのが、Nature Remo のメーカーである Nature の Nature Lock (2026年4月30日発売) です。形は Qrio Lock と同じですが、アプリ (Nature Home) もサーバーも別で、Qrio Pad などの Qrio の周辺機器は使えません。電池は CR123A を2本入れれば約1年、4本なら約2年です。ハンズフリー解錠は、鍵と一緒に持ち歩く専用のスマートキー Nature Key (CR2032 電池、約7か月) で行う仕組みです。外から操作するには Nature Remo が必要です。

電池代を5年で比べる

本体価格の差は、電池代で一部が埋まります。メーカー公表の交換目安 (1日10回) をもとに、CR123A を1本300円 (CANDY HOUSE 公式ストアのパナソニック製が1本298円・税抜)、単3アルカリを1本50円 (推定) として計算しました。キーパッドなど周辺機器の電池は含みません。

機種1年に使う電池年間の電池代5年間
SwitchBot ロック・ロック LiteCR123A 4本約1,200円約6,000円
Qrio Lock (通常モード)CR123A 約4本約1,200円約6,000円
SESAME 5CR123A 2本以下約600円以下約3,000円以下
Nature Lock (2本運用)CR123A 2本約600円約3,000円
SESAME 6 ProCR123A 約1.5本約450円約2,200円
SwitchBot ロック Pro単3 4〜6本約200〜300円約1,000〜1,500円
SwitchBot ロック Ultra充電のみ (予備 CR123A は約5年)ほぼ0円300円程度

SwitchBot の中で比べると、ロック Lite とロック Pro の電池代の差は5年で約4,500〜5,000円です。SwitchBot 公式ストアの通常価格ではロック Pro が Lite より9,000円高いので、電池代だけで差は埋まりませんが、半分ほどは縮まります。交換の手間まで含めれば、毎日使う玄関でロック Pro を選ぶ理由は十分あります。

締め出されないために用意しておくもの

後付け型は外側の鍵穴をそのまま残すので、物理キーさえ持っていれば電池切れでも故障でも外から開けられます。締め出しが起きるのは、オートロックにしたまま鍵もスマホも持たずにドアを閉めたときです。ゴミ出しや、宅配便を受け取りに共用部へ出たときが典型です。

この場面に備えるなら、玄関の外に貼るキーパッドを一緒に買っておくのが確実です。SwitchBot のキーパッドと指紋認証パッドは CR123A 2本で動き、暗証番号と NFC カードで開けられます (指紋認証パッドは指紋も可)。顔認証パッドは内蔵の充電式電池です。SESAME にはセサミタッチ (指紋・ICカード) とセサミフェイス (顔認証) があります。Nature Lock の製品ページには、暗証番号で開けるキーパッドの案内がありません。

電池切れについては、どのメーカーもアプリの通知で事前に知らせます。SwitchBot のロック (無印) は電池残量が20%以下になるとオートロックをかけなくなるので、通知を無視していると、締め出しではなく閉め忘れのほうが起きます。

賃貸で付けるときと外すとき

どの機種も、室内側のサムターンの周りに両面テープで台座を貼る方式です。鍵の交換も穴あけもいりません。外すときは、SwitchBot の案内ではドライヤーの温風で粘着面を十分に温めてから、不要なカードなどで台座をはがし、残った粘着をアルコールで拭き取ります。ただし、取り外しでドアに傷が付いてもメーカーは責任を負わないとしています。

玄関ドアが鉄製なら、テープの代わりに磁石で固定する取付アクセサリーを使う方法もあります。SwitchBot はロック・ロック Pro 用のマグネットアクセサリーを公式に販売していて、SESAME もセサミマグネットを別売りしています。退去時の原状回復が心配な人には、この方法がいちばん跡が残りにくいはずです。

外側に貼るキーパッドも両面テープです。共用廊下に面したドアの外側に機器を貼ることになるので、契約書や管理規約で玄関ドアへの取り付けに決まりがないかは、事前に見ておいてください。

買わなくていい人、向かない玄関

一人暮らしで鍵の閉め忘れもなく、合鍵を渡す相手もいないなら、スマートロックで得られるものは多くありません。鍵を探す手間が減る程度で、電池交換と貼り付けの手間が増えます。

反対に、家族の帰宅時間がばらばらで合鍵の管理に困っている、子どもに鍵を持たせたくない、出かけたあとに閉めたかどうか気になって戻ることがある、という家庭では効果がはっきり出ます。アプリで合鍵を発行・取り消しでき、誰がいつ開けたかの履歴も残るからです。

丸いつまみ、レバー連動のマルチポイントロック、つまみとドア枠の距離が極端に狭い玄関は、買う前にメーカーへ写真を送って相談したほうが確実です。SESAME はメール (sesame@candyhouse.co)、SwitchBot はアプリのフィードバックから受け付けています。

価格

交換がいちばん少ない機種と、電池代と本体価格のバランスがよい機種から並べています。

SESAME は公式ストアでの価格が安いので、楽天・Yahoo!ショッピングの価格と見比べてから買ってください。

出典

FAQ

Q.Qrio Lock はいま買っても使えますか?
A.Qrio Lock (Q-SL2) は販売を終えていますが、Qrio はサービスやサポートを終える予定はないと案内しています。ただし、フリマや中古で買ったものは保証の対象外です。旧型の Qrio Smart Lock (Q-SL1) は2026年7月15日でアプリからの解施錠が終わりました。Qrio の設計を引き継いだ Nature Lock が2026年4月30日に発売されていますが、アプリもサーバーも別で、Qrio の周辺機器 (Qrio Pad など) と組み合わせることはできません。
Q.SwitchBot ロック Pro とロック Ultra は何が違いますか?
A.いちばん大きい違いは電源です。ロック Pro は単3電池4本で交換目安は約9〜12か月、ロック Ultra は充電式バッテリーで1回の充電で約12か月使え、別に予備の CR123A 電池 (寿命約5年、緊急解錠は最大1,000回) を積んでいます。サムターンのつかみ方も違い、Pro は 0〜23mm の無段階調整、Ultra は S/M/L の3サイズのホルダーで、丸いサムターンには対応していません。保証はどちらも1年です。
Q.電池が切れたら家に入れなくなりますか?
A.後付け型のスマートロックはドアの内側のつまみにかぶせるだけで、外側の鍵穴はそのままなので、物理キーを持っていれば開けられます。SwitchBot のロック Pro・Ultra・Lite には電池がほぼ尽きても数回だけ解錠できる微電流解錠の機能があり、ロック Ultra は予備電池も備えています。なお SwitchBot のロック (無印) は、電池残量が20%以下になるとオートロックが働かなくなります。
Q.賃貸の玄関に付けても大丈夫ですか?
A.主要機種はどれも、室内側のサムターンの周りに両面テープで貼る方式で、穴あけや鍵の交換はいりません。SwitchBot は外すときにドライヤーで粘着面を温めてからカードではがす手順を案内していますが、取り外しでドアが傷んでもメーカーは責任を負わないとしています。鉄製ドアならテープを使わないマグネット式の取付アクセサリーもあります (SwitchBot はロック・ロック Pro 用、SESAME はセサミマグネット)。契約や管理規約で玄関ドアへの取り付けに制限がないかは事前に確かめてください。
Q.電池代は年にいくらかかりますか?
A.メーカーの公表値 (1日10回の開け閉め) と、CR123A を1本300円、単3アルカリを1本50円として計算すると、SwitchBot ロック・ロック Lite は年4本で約1,200円、ロック Pro は年4〜6本で約200〜300円、SESAME 5 は年2本以下で約600円以下、Nature Lock (2本運用) は約600円です。ロック Ultra は充電式なので電池代はほとんどかかりません。

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