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比較記事 / 体組成計

体組成計は両手で握るタイプが必要か。タニタ・オムロンの部位別モデルと、中身が同じ型番の組み合わせ

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年明けにダイエットを始めようと体組成計を探すと、両手でグリップを握るタイプと、乗るだけのタイプが並んでいます。グリップ付きは2万円前後から6万円台、乗るだけの機種は1万円を切るものもあり、値段にかなり差があります。型番も RD-915L と RD-917L、KRD-603T2 と KRD-608T2 のように似たものが多く、どれが上位機種なのか分かりにくいところです。

タニタとオムロンの取扱説明書とよくある質問を読むと、この二つの迷いにはどちらも答えが書いてあります。グリップで増えるのは腕・脚・体幹の部位別の数値で、似た型番の多くは中身が同じです。この記事では、両社の仕様を取扱説明書の数値で並べて整理しました。

なお、体組成計の数値は電気抵抗から計算した推定値で、両社とも「体重以外の測定項目は推定値」と明記しています。結果を体の評価や治療に使うときは、医師に相談してください。

グリップを握ると増えるのは「部位別」の数値

体組成計は、体に微弱な電流を流して電気の通りにくさを測り、脂肪や筋肉の量を推定します。足の裏の電極だけで測るタイプは、両足の間に電流を流します。両手両足タイプは、本体から引き出したグリップを握って手と足の両方から測ります。検索すると前者は4電極、後者は8電極と呼ばれていることが多いです。

両手両足タイプで分かるようになるのは、部位ごとの数値です。ただし、タニタとオムロンでは部位の分け方が違います。

機種部位別に出る項目部位の分け方計量範囲体重の最小表示 (0〜100kg)登録人数電源本体 (幅×高さ×奥行き / 質量)
タニタ RD-803L脂肪率・筋肉量・筋質点数左腕・右腕・左脚・右脚・体幹0〜200kg50g4人単3形アルカリ乾電池4本320×57×348mm / 約2.8kg
タニタ BC-623L脂肪率・筋肉量左腕・右腕・左脚・右脚・体幹0〜150kg100g5人単3形アルカリ乾電池4本312×58×362mm / 約2.7kg
オムロン KRD-703T皮下脂肪率・骨格筋率全身・両腕・体幹・両脚3〜135kg100g4人単3形アルカリ乾電池4本300×51×325mm / 約2.2kg

タニタの2機種は、左腕と右腕、左脚と右脚を別々に表示します。利き腕とそうでない腕の差や、左右の脚の差を見たい人には、この区別が役に立ちます。オムロンの KRD-703T は「両腕」「両脚」をまとめた数値なので、左右差までは分かりません。

タニタの2機種は、機能の差がそのまま価格の差になっています。RD-803L は2020年11月発売の上位機種で、2種類の周波数で測る「デュアル周波数測定」、部位ごとの筋質点数、脈拍の測定に対応し、体重は50g単位で200kgまで量れます。BC-623L は2026年2月発売で、部位別の脂肪率と筋肉量に絞って価格を下げた機種です。BC-623L は本体の画面に体重・筋肉量・体脂肪率しか表示せず、部位別を含むほかの項目はスマホアプリで見る仕組みなので、スマホを使わない人には向きません。

足だけのタイプで足りる人、両手両足が要る人

両手両足タイプが必要なのは、腕や脚ごとの変化を追いたい人です。筋トレで上半身と下半身のどちらが増えているかを見たい、左右差を確認したいといった目的がなければ、足だけのタイプで足ります。体重・体脂肪率・筋肉量・内臓脂肪レベルなどの全身の数値は、足だけのタイプでも出ます。

足だけのタイプには、置きやすさという利点もあります。両手両足タイプは本体の高さが51〜58mm、質量が2.2〜2.8kgあり、グリップのコードも付いています。足だけのタイプは厚さ26〜32mm、質量1.3〜2.1kg ほどで、洗面所の隙間に立てかけて片付けられる機種もあります。

機種体重の最小表示 (0〜100kg)計量範囲登録人数電源本体 (幅×高さ×奥行き / 質量)アプリ
タニタ RD-915L50g0〜180kg4人単3形アルカリ乾電池4本328×32×298mm / 約2.1kgヘルスプラネット
タニタ BC-774L100g0〜150kg5人単4形乾電池4本280×26×280mm / 約1.6kgTANITA Record・ヘルスプラネット
オムロン KRD-603T250g2〜135kg4人単4形アルカリ乾電池4本327×30×249mm / 約1.7kgOMRON connect
オムロン KRD-503T100g2〜135kg4人単4形アルカリ乾電池4本323×28×249mm / 約1.8kgOMRON connect

RD-915L は RD-803L と同じデュアル周波数測定と筋質点数に対応した、足だけで測るタイプの上位機種です。KRD-603T2 は体重を50g単位で表示し、本体の画面にも7項目を出します。KRD-503T は本体に体重と体脂肪率だけを出し、ほかの項目はアプリで見る機種です。2025年2月発売の BC-774L は、体重に対する脚の筋肉量の割合を50〜150点で表す「脚点」を出します。

機種を絞る前に、次の条件に当てはまらないか確認してください。

  • 体重が135kgを超える人は、オムロンの機種では量れません。150kgを超えるなら、タニタの RD-915L (180kgまで) か RD-803L (200kgまで) です
  • 子どもの記録もつけるなら、測れる年齢を確かめてください。オムロンの KRD-603T2 と KRD-503T は6才から体脂肪率や骨格筋率を測れますが、KRD-703T は10才からです。タニタの RD-803L や RD-915L は6才から測れますが、6〜17才は一部の項目が参考値の扱いです
  • ペースメーカーなどの医用電気機器を使っている人は、体組成計を使えません (後の節で説明します)

中身が同じで型番だけ違う組み合わせ

タニタもオムロンも、同じ仕様の機種に販売ルートや色によって別の型番を付けています。オムロンはよくある質問で、KRD-603T2 と KRD-608T2 は「機器の仕様は同じ」で「販売ルートにより、型式が異なります」と回答しています。そのほかの組み合わせも、取扱説明書の仕様表が共通になっています。

メーカー型番根拠違い
タニタRD-915L と RD-917L取扱説明書の仕様が共通、タニタのよくある質問でも同じ分類—
タニタRD-914L と RD-916L同上—
タニタRD-803L と RD-804L取扱説明書の仕様が共通—
タニタBC-623L と BC-1K01取扱説明書の仕様が共通カッパー色は BC-623L のみ
タニタBC-771 と BC-772取扱説明書が共通ダークグレーは BC-771 のみ
オムロンKRD-603T2 と KRD-608T2オムロンのよくある質問販売ルート
オムロンKRD-503T と KRD-508T取扱説明書の仕様が共通—
オムロンKRD-703T と HBF-702T取扱説明書の仕様表が同じ数値—
オムロンHBF-227T・HBF-228T・HBF-230T取扱説明書の仕様が共通ブラックは HBF-227T のみ

気をつけたいのは、タニタの RD-914L と RD-915L のように番号が隣り合っていても中身が違う組み合わせです。RD-914L と RD-916L は体重が100g単位で、基礎代謝量・体内年齢・体水分率を測れず、計量精度も0〜100kgで±200g (RD-915L と RD-917L は±100g) です。型番の末尾が奇数か偶数かではなく、仕様表で50g単位かどうかを確かめてください。

BC-623L は家電量販店を中心に売られていて、Amazon やタニタの Yahoo!ショッピング店では BC-1K01 の型番で出ています。オムロンの HBF-702T も、両手両足で測る KRD-703T と取扱説明書の仕様表が同じです。どちらの組み合わせも、その時点で安い方を選んでかまいません。

測る時間は、メーカーで勧め方が違う

体組成の推定値は、体内の水分が動くと変わります。タニタもオムロンも「毎日できるだけ同じ時間帯に測る」ことを勧めていて、激しい運動のあと、サウナや長湯のあと、飲み過ぎや食べ過ぎのあとは避けるよう書いています。ここまでは両社とも同じです。

違うのは朝の扱いです。オムロンは取扱説明書で、測定に適した時間帯の最初に「起床後、朝食前」を挙げています。タニタは「精度を高めるには、起床直後を避け、食後2時間以上経過した同じ時間帯」で測るよう書いています。

オムロンは、足だけで測るタイプについて理由も説明しています。起きてから寝るまでの間に体の水分は下半身に集まっていく傾向があり、両足の間で電気抵抗を測る方式では、その日内変動で推定値が変わる場合があるというものです。朝と夜で値が違うのは機械の故障ではないので、時間帯を変えた日の値を前日と比べないようにしてください。

両社の説明が重なる時間帯は、夕食や入浴から2時間以上たった寝る前です。朝に測る習慣をつけたいならオムロンの機種が説明どおりに使えます。タニタの機種を選ぶなら、朝にこだわらず寝る前に決めておくほうが続けやすいでしょう。

ペースメーカーを使っている人と、値が当てにならない人

タニタもオムロンも、ペースメーカーなどの体内に埋め込む医用電気機器、人工心肺などの生命維持装置、心電計などの装着型の機器を使っている人は、体組成計を使わないよう取扱説明書で警告しています。オムロンの説明では体に流す電流は50kHz・500μA と微弱ですが、それでも医用電気機器が誤動作するおそれがあるためです。タニタはよくある質問で、ペースメーカーを使っている人には体に電流を流さない体重計を選ぶよう案内しています。この場合は、体組成計ではなく体重計を買ってください。

使うことはできても、値の信頼性が下がる人もいます。タニタは、体内に金属が入っている人、利尿剤などの薬を飲んでいる人、妊娠中の人、人工透析をしている人、むくみのある人を挙げ、変化の推移を参考値として見るよう勧めています。オムロンは高齢者、発熱中の人、骨粗しょう症の人、ボディビルダーやスポーツを職業にしている人なども、体の水分量が平均と大きく違うため正しく測れない場合があるとしています。

家族で使うときは、スマホが1人1台要る

登録人数が4人や5人でも、アプリで記録を見るには1人1台のスマホが必要です。オムロンは KRD-703T や KRD-503T などの商品ページで「1台のスマートフォンで1ユーザーの測定データを管理できます」と案内しています。タニタも、スマホは体組成計の登録番号ごとにひも付く仕組みです。

スマホを持たない子どもや親の分は、本体の記録で見ることになります。オムロンの機種は本体に1人30回分を記録できます。BC-623L や KRD-503T のように本体の表示項目が少ない機種では、スマホのない家族は体重と一部の数値しか見られません。

タニタのアプリは2種類あります。TANITA Record はタニタが作った体組成の記録用アプリで、収益目的の広告がないとタニタは説明しています。ヘルスプラネットはグループ会社のアプリで、血圧計や歩数計など幅広い機器のデータをまとめて管理できます。BC-774L と BC-623L は両方に対応しています。

置き場所、電池、保証

両社とも、じゅうたんや畳など軟らかい床の上では正しく測れないとしています。タニタはクッションフロアーやコルク床も挙げています。洗面所のマットの上ではなく、硬くて平らな床に置いてください。濡れた体で乗ると滑って危険なうえに正しく測れないので、風呂上がりは体を拭いてから乗ります。

電源は、紹介したどの機種も単3形か単4形の乾電池4本です。電池の持ちは、オムロンの機種が約6カ月 (1日4回測定)、タニタの RD-803L も約6カ月 (1日4回測定) としています。タニタは RD-803L や RD-915L の取扱説明書で、公称電圧1.2V以下の充電式電池を使わないよう注意しているので、ニッケル水素などの充電池には替えないでください。

メーカー保証は、タニタもオムロンも購入日から1年です。タニタの公式オンラインショップで会員として買うと、【3年保証】表示のある商品はメーカー保証と同じ内容で合計3年間保証されます。保証を使うときはショップの窓口に申し込む必要があり、タニタの修理窓口に直接連絡すると対象外になります。

価格

両手両足で測るタイプです。BC-1K01 は BC-623L と仕様が同じ型番です。

足だけで測るタイプです。RD-915L は RD-917L と、KRD-603T2 は KRD-608T2 と仕様が同じです。

出典

  • タニタ 取扱説明書「体組成計 インナースキャンデュアル RD-803L/RD-804L」(仕様、安全上のご注意、正しいはかりかた)
  • タニタ 取扱説明書「左右部位別体組成計 BC-623L/BC-1K01」
  • タニタ 取扱説明書「体組成計 インナースキャンデュアル RD-914L/RD-915L/RD-916L/RD-917L」
  • タニタ 取扱説明書「体組成計 BC-771/BC-772」
  • タニタ ニュースリリース「左右部位別体組成計『BC-623L』を2月27日に発売」(2026年2月26日)
  • タニタ ニュースリリース「足腰の健康度が分かる『脚点』をアプリで管理 体組成計『BC-774L』を発売」(2025年2月13日)
  • タニタ よくある質問「スマートフォン対応の体組成計を買いたいが、どのように商品を選べばいいかわかりません。」「Bluetooth対応体組成計がスマートフォンと連携出来る最大台数を教えてください。」「ペースメーカーを付けています。使える体重計を教えてください。」「TANITA RecordとHealth Planetは何が違いますか?」
  • タニタオンラインショップ「3年保証サービス」
  • オムロン ヘルスケア 取扱説明書「体重体組成計 KRD-703T」「体重体組成計 HBF-702T」「体重体組成計 KRD-608T2/KRD-603T2」「体重体組成計 KRD-508T/KRD-503T/KRD-408T/KRD-403T」「体重体組成計 HBF-227T/HBF-228T/HBF-230T」
  • オムロン ヘルスケア よくあるご質問「体重体組成計KRD-603T2とKRD-608T2の違いは?」
  • オムロン ヘルスケアストア「体重体組成計の選び方」「機能比較表」、各商品ページ

FAQ

Q.タニタの RD-915L と RD-917L は何が違いますか?
A.取扱説明書では同じ仕様として扱われていて、体重は0〜100kgまで50g単位、計量範囲は0〜180kg、登録は4人です。安い方を選んでかまいません。一方、RD-914L と RD-916L は体重の表示が100g単位で、基礎代謝量・体内年齢・体水分率が出ないなど仕様が違うので、型番の末尾の数字に注意してください。
Q.オムロンの KRD-603T2 と KRD-608T2 はどちらを買えばいいですか?
A.オムロンのよくある質問によると、2機種の仕様は同じで、型式は家電量販店・薬局・Web販売店などの販売ルートによって違います。体重は50g単位、登録は4人、電源は単4形アルカリ乾電池4本です。見つけた店で安い方を選んで問題ありません。
Q.両手両足で測るタイプは、足だけのタイプより正確ですか?
A.タニタもオムロンも、両者の精度差を数値では公表していません。確実に違うのは、両手両足タイプでは腕・脚・体幹の部位別の脂肪率や筋肉量が出ることです。オムロンは、足だけで測るタイプは主に下半身の電気抵抗を測るため、日中に体の水分が下半身に集まることで値が変わる場合があると説明しています。どちらのタイプでも、毎日同じ時間帯に測ることが前提です。
Q.体組成計は朝起きてすぐ測ればいいですか?
A.メーカーで勧め方が違います。オムロンは「起床後、朝食前」を測定に適した時間帯に挙げていますが、タニタは取扱説明書で「起床直後を避け、食後2時間以上経過した同じ時間帯」を勧めています。両社の説明が重なるのは、夕食や入浴から2時間以上たった寝る前です。どの時間帯でも、毎日そろえることが大切です。
Q.ペースメーカーを入れていても体組成計を使えますか?
A.使えません。タニタもオムロンも、ペースメーカーなどの医用電気機器を使っている人は体組成計を使わないよう取扱説明書で警告しています。体に微弱な電流を流すため、機器が誤動作するおそれがあるからです。タニタは、ペースメーカーを使っている人には体に電流を流さない体重計を選ぶよう案内しています。

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