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Garmin の海外版は国内で修理を受けられない。Forerunner 970・965・570・265 と Venu 4 の国内版を比べる

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年末に Garmin を贈ろうと思って通販で Forerunner 970 を検索すると、同じ名前なのに値段の違う出品がいくつも並びます。商品名に「日本正規品」と入っているものもあれば、「グローバル版」「海外版」と書かれたもの、何も書かれていないものもあります。

安い方を選んで困るのは、壊れたときと、Suica を設定しようとしたときです。Garmin Japan の公式資料で国内版と海外版の扱いの違いを確かめたうえで、よく比べられる Forerunner の2組と、走らない人向けの Venu 4・vivoactive 6 を、国内版の公表スペックで並べました。

海外版で失うもの

Garmin Japan の修理案内には、「海外版製品(技適マークのないもの)は修理対象外です」と書かれています。Garmin Japan の修理は分解修理ではなく本体交換で行われるので、国内で直せないということは、壊れたら自分で買い直すしかないということです。

技適マークは、電波法の技術基準に合っていることを示す表示です。Bluetooth や Wi-Fi を使う機器は、技適マークがあれば免許なしで使えます。総務省は、技適マークが付いていない無線機を使うと電波法違反になる場合がある、と案内しています。海外向けのモデルがすべて技適を取っていないわけではありませんが、通販の商品ページからそれを確かめるのは難しいのが実情です。

保証期間も変わります。Garmin の保証は通常1年間で、Garmin 直営店か公式オンラインストア (Garmin.co.jp) で買った場合だけ2年間になります。Garmin は「公式オンラインストアとは Garmin.co.jp のこと」と明記していて、楽天市場や Yahoo!ショッピング、Amazon で買った国内版のメーカー保証は1年です (販売店が独自に付ける延長保証は別)。

Suica も国内版が前提です。Garmin Japan の Suica のページは、対応機種一覧に載っていない機種は Suica に対応しないとしています。この一覧は Garmin Japan が国内で販売している機種のもので、海外版で Suica を設定できるという案内はありません。日本語表示も同じで、Garmin Japan が仕様を案内しているのは国内版だけです。海外版は販売地域向けの言語しか入っていないことがあり、日本語を選べなかったという購入者の報告も見つかります。

Forerunner 970 と 965 の国内版には、日本詳細地形図 (DKGマップ) があらかじめ入っています。これも Garmin Japan の製品ページに載っている国内版の仕様です。

保証が切れたあとに壊れたら

Garmin Japan は修理料金を機種ごとに公開しています。保証期間を過ぎて本体交換になったときの費用です (税込、Garmin Japan に直接依頼した場合、アクセサリーは別)。

機種本体交換の修理料金
Forerunner 97035,530円
Forerunner 96529,920円
Forerunner 57028,050円
Forerunner 265 / 265S24,310円
Venu 433,660円
vivoactive 622,440円

国内版ならこの金額で同じ型の本体に交換してもらえます。海外版はこの窓口を使えません。並行輸入品との価格差がこの金額より小さいなら、国内版を選んだ方が安全です。2年目の故障まで無償で済ませたいなら、Garmin.co.jp で買う意味があります。ただし、保証期間内でも破損が見つかった場合は有償になります。

国内版かどうかの見分け方

いちばん確実なのは商品番号です。Garmin Japan の製品ページには「010-」で始まる商品番号が載っていて、通販の商品ページや箱の番号がこれと一致すれば国内版です。

機種国内版の商品番号 (例)
Forerunner 970010-02969-50 (Black)
Forerunner 965010-02809-60 (Black)
Forerunner 570 47mm / 42mm010-02971-30 / 010-02970-30 (Black)
Forerunner 265 / 265S010-02810-40 (Black) / 010-02810-45
Venu 4 45mm / 41mm010-03014-30 (Slate/Black) / 010-03013-31
vivoactive 6010-02985-30 (Black/Slate)

末尾の2桁は色で変わるので、前半の「010-02969」までが合っていれば同じ機種です。

Amazon では、同じ「日本正規品」の商品ページでも、カートの販売者が日によって入れ替わります。Garmin 製品の Amazon の商品ページには「販売元・発送元が Amazon.co.jp になっているカートから購入した商品は、正規品で一年保証の対象」「他事業者が販売する同製品のサポートについては、各販売事業者にお問い合わせください」と書かれています。購入ボタンの近くにある「出荷元 / 販売元」を見て、Amazon.co.jp 以外の場合は、その販売者が国内正規品を扱っているかを確かめてから買ってください。

6機種の公表スペック

数値はすべて Garmin Japan の製品ページに載っている国内版のものです。バッテリーの日数は「スマートウォッチモード」、時間は GPS だけを使った「GPSモード」の値で、どちらも Garmin のテスト環境での標準値です。

機種 (発売)画面レンズバッテリー (時計 / GPS)重量SuicaLEDライト通話 (マイク)心電図アプリ地図
Forerunner 970 (2025年6月)1.4インチ AMOLEDサファイア約15日 / 約26時間56gありありありありあり
Forerunner 965 (2023年3月発表)1.4インチ AMOLEDGorilla Glass DX約23日 / 約31時間53gあり———あり
Forerunner 570 47mm (2025年6月)1.4インチ AMOLEDGorilla Glass 3約11日 / 約18時間50gあり—あり——
Forerunner 265 (2023年3月)1.3インチ AMOLEDGorilla Glass 3約13日 / 約20時間47gあり————
Venu 4 45mm (2025年10月)1.4インチ AMOLEDGorilla Glass 3約12日 / 約20時間56g (バンド込み)ありありありあり—
vivoactive 6 (2025年4月)1.2インチ AMOLEDGorilla Glass 3約11日 / 約21時間36g (バンド込み)あり————

「—」は Garmin Japan の仕様で搭載が確認できなかった項目です。6機種とも防水等級は 5ATM で、通信は Bluetooth、ANT+、Wi-Fi です。LTE などのモバイル通信を内蔵したモデルはないので、通知や通話にはペアリングしたスマホが近くに必要です。GNSSマルチバンド (複数の周波数の衛星信号を受けて位置精度を上げる方式) は、vivoactive 6 以外の5機種が対応しています。

Forerunner 970 と 965

Forerunner 970 は2025年6月に発売された Forerunner の最上位モデルです。965 になくて 970 にあるのは、傷に強いサファイアレンズ、夜や早朝のランニングで足元を照らせる LEDフラッシュライト、通話や音声操作に使うスピーカーとマイク、第5世代の光学式心拍センサーです。心電図アプリにも対応しました。別売の胸部心拍計 HRM 600 と組み合わせると、ランニングエコノミーなどの新しい指標も表示できます。

一方で、バッテリーは短くなっています。スマートウォッチモードで 965 が約23日間、970 が約15日間、GPSモードでは約31時間と約26時間です。

Forerunner 965 も地図表示、GNSSマルチバンド、Suica、音楽の保存 (32GB) は 970 と同じように使えます。暗い時間に走らない、通話や心電図は要らないという人なら、充電の間隔が長い 965 の方が使いやすいはずです。970 の発売後も Garmin Japan は 965 の販売を続けています。

Forerunner 570 と 265

Forerunner 570 は 970 と同時に出た中位モデルで、47mm と 42mm の2サイズがあります。265 との大きな違いは、スピーカーとマイクが付いて、走行中の心拍やペースを音声で知らせたり、スマホとペアリングして通話したりできるようになった点と、心拍センサーが第5世代になった点です。47mm は画面も 1.4インチと、265 の 1.3インチより少し大きくなりました。

970 にある地図表示、LEDフラッシュライト、心電図アプリは、570 にも 265 にもありません。

バッテリーは Forerunner 265 の方が長く、スマートウォッチモードで 265 が約13日間、570 の47mm が約11日間です。小さい 265S は約15日間、570 の42mm は約10日間です。音声通知や通話を使わないなら、充電の間隔が長い 265 を選ぶ理由は十分にあります。

これから走り始める人に贈るなら、2026年5月に出たエントリーモデルの Forerunner 70 と 170 もあります。Suica が使えるのは 170 の方で、70 は Suica に対応していません。Garmin は GNSSマルチバンドを、ビルの谷間などでも精密な位置情報を得るための機能と説明していますが、170 はこれに対応していません。

走らない人には Venu 4 か vivoactive 6

運動よりも睡眠や日々の体調の記録、通勤の Suica が目的なら、Forerunner でなくてもかまいません。

Venu 4 は2025年10月に発売されたウェルネス向けの上位モデルで、45mm と 41mm があります。ベゼルはステンレスで、Garmin はビジネスの場にもなじむデザインとしています。Venu シリーズで初めて LEDフラッシュライトが付き、スピーカーとマイク、心電図アプリ、GNSSマルチバンドにも対応しています。バッテリーは45mm が約12日間、41mm が約10日間です。常時表示にすると45mm で約4日間まで短くなります。

vivoactive 6 は2025年4月発売で、バンド込み36g と6機種のなかでいちばん軽いモデルです。スピーカーとマイク、フラッシュライト、心電図アプリ、GNSSマルチバンドはありませんが、睡眠の記録、Suica、音楽の保存はそろっていて、バッテリーは約11日間 (常時表示で約5日間) です。寝るときも着けておきたい人なら、軽さが効いてきます。

手首のサイズ

贈り物にするなら、相手の手首に合うかも確かめておきたいところです。Garmin Japan の公表している手首周りの適応サイズは、Forerunner 970・965・570 (47mm)・265 が 135〜205mm、570 (42mm) と 265S が 115〜178mm、Venu 4 は45mm が 135〜200mm、41mm が 110〜175mm、vivoactive 6 が 125〜190mm です。

健康データの扱い

Forerunner 970 と Venu 4 の心電図アプリについて、Garmin Japan は「家庭用のプログラム医療機器」で、22歳以上の人が使うことを目的としており、心房細動の兆候の検出を補助するもので医師の診断に代わるものではない、と説明しています。

それ以外の血中酸素トラッキングや睡眠中の呼吸変動などは、Garmin が「医療目的で使用されることを意図するものではない」「疾病の治療、診断、予防を目的とした医療機器ではありません」としている機能です。数値が気になるときは、記録を持って医師に相談してください。血中酸素を医療機器で測りたい場合はパルスオキシメーターの記事を参照してください。

Suica を使う前に知っておきたいこと

Garmin Pay の Suica は、使える機能に制限があります。Garmin Japan の案内では、定期券 (バス定期券を含む) は買えません。クレジットカードでのチャージは Google Pay (Google アカウントに登録したカード) 経由で、銀行口座からのチャージはできません。店頭や券売機での現金チャージは使えます。

もうひとつ、機種変更で残高を引き継ぐことができません。買い替えたときは古い機種の Suica を払いもどし (手数料220円) してから、新しい機種で発行し直すことになります。修理に出すときも、事前にデバイスから Suica を削除するよう求められています。通勤定期を腕時計で使いたい人は、Garmin では実現できません。

Apple Watch や Pixel Watch と迷うなら

Apple Watch は iPhone がないと使えません。Apple の仕様では、Apple Watch Series 12、Ultra 4、SE 3 を使うには iOS 27 以降の iPhone 11 以降が必要です。バッテリーは通常使用で Series 12 が最大24時間、SE 3 が最大18時間、Ultra 4 が最大50時間です。

Google Pixel Watch 5 は Android 12 以降のスマホが必要で、常時表示で 41mm が最長30時間、45mm が最長40時間です。FeliCa を搭載し、LTE モデルもあります。

どちらも1〜2日ごとに充電する前提なので、睡眠の記録を毎晩続けたいなら、充電のタイミングを考える必要があります。Garmin は iPhone と Android のどちらでも使えて、ここで挙げた6機種はスマートウォッチモードの公表値がどれも10日以上あります。相手のスマホがわからないまま贈るなら、Garmin の方が外れにくい選択です。

店ごとの価格

ここでの価格は国内正規品の出品から集めています。商品名に「並行輸入」「海外版」とある出品は除いています。

Forerunner

Venu 4 と vivoactive 6

出典

FAQ

Q.Garmin の並行輸入品は日本で修理してもらえますか?
A.Garmin Japan の修理案内には「海外版製品(技適マークのないもの)は修理対象外です」とあります。国内で修理や本体交換を受けたいなら、Garmin Japan の商品番号 (Forerunner 970 の黒なら 010-02969-50) と同じ番号の国内版を買ってください。
Q.Forerunner 970 と 965 の違いは何ですか?
A.970 (2025年6月発売) は、サファイアレンズ、LEDフラッシュライト、スピーカーとマイク、第5世代の光学式心拍センサーと心電図アプリを備えています。965 は画面が Gorilla Glass DX で、これらはありませんが、バッテリーはスマートウォッチモードで約23日間と、970 の約15日間より長くなっています。どちらも地図表示、GNSSマルチバンド、Suica に対応します。
Q.Forerunner 570 と 265 はどちらがいいですか?
A.570 (2025年6月発売) は、スピーカーとマイクによる通話や音声通知と、第5世代の心拍センサーが加わったモデルです。265 (2023年3月発売) はそれらがない代わりに、スマートウォッチモードのバッテリーが約13日間と 570 の47mm (約11日間) より長く、GPSモードも約20時間と 570 の約18時間を上回ります。地図、フラッシュライト、心電図アプリはどちらにもありません。
Q.Garmin の保証期間は何年ですか?
A.通常は1年間です。Garmin 直営店か公式オンラインストア (Garmin.co.jp) で買うと2年間になります。Garmin は、公式オンラインストアとは Garmin.co.jp のことで、ほかの販売店で買った場合は延長の対象外と案内しています。
Q.Garmin の Suica で定期券は使えますか?
A.使えません。Garmin Japan の案内では、Garmin Pay の Suica は定期券 (バス定期券を含む) の購入ができず、機種変更のときに残高を引き継ぐこともできません。買い替えるときは払いもどし (手数料220円) をしてから新しい機種で発行し直します。

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