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比較記事 / 空気清浄機フィルター

空気清浄機の交換フィルターを本体の型番から探す。ダイキン・シャープ・パナソニックの純正品番と、互換品を選ぶ前に知っておきたいこと

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加湿空気清浄機を何年か使って、吹き出す風のニオイが気になってきたとします。交換用の集じんフィルターを探そうと Amazon で品番を検索すると、純正品のほかに「〇〇対応」「互換品」と書かれた安いセットがいくつも並び、どれが自分の機種に合うのか、安いほうで大丈夫なのか、そこで手が止まります。

フィルターを買う前にやることは2つです。本体の型番をメーカーの適合表に当てて純正品番を確かめること。それから、本当に交換が必要な状態かを確かめることです。この記事では、ダイキン・シャープ・パナソニックの主要機種について、交換部品の公式ページと取扱説明書で純正品番を確認し、互換品を選ぶかどうかの判断材料をまとめました。

本体の型番はどこにあるか、どこで照合するか

型番は本体のどこかに表示されています。シャープは、形名が FU-、KC-、KI- で始まる英数字で、本体前面や本体上部の操作部などに書かれていると案内しています。保証書と取扱説明書にも載っています。

型番の末尾にある -W や -T、-H は色を表すコードで、フィルターの適合には関係しません。シャープは交換部品のページで末尾を色調コード、パナソニックは色柄コードと説明しています。ダイキンには MCK706AE5 や MCK706AKS のように末尾に英数字が付いた型番もありますが、ダイキンの適合表ではこれらも MCK706A と同じフィルターになっています。

型番がわかったら、メーカーの公式ページで照合します。

  • ダイキンは「リモコン・フィルタ等のご購入」(ec.daikinaircon.com) で本体の機種名を入れると、その機種の別売品が品番と税込価格つきで一覧になります
  • シャープは空気清浄機サポートの「別売オプション品」で形名から探せます。公式通販 COCORO STORE の各フィルターのページには、対応する本体の形名がすべて並んでいます
  • パナソニックは消耗品・別売品サイトの各品番のページに「対応する本体商品」の一覧があります

通販サイトの商品名に並んでいる対応機種は、出品者が書いたものです。最後はメーカーのページで、自分の本体の型番が載っているかを確かめてください。

主要機種の純正フィルター品番

ダイキン・シャープ・パナソニックの交換部品ページと取扱説明書で確認した品番です。左の列は、同じフィルターを使える本体の範囲を示しています。

本体の型番集じんフィルター脱臭フィルター加湿フィルター
ダイキン MCK70Z、MCK704A〜MCK707AKAFP102A4KAD108A4KNME108A4 (2枚入り)
ダイキン MCK70YKAFP102A4脱臭フィルタ袋詰品 (2539862)KNME102A4 (2枚入り)
ダイキン MCK55Z、MCK554A〜MCK557AKAFP097A4KAD109A4KNME109A4 (2枚入り)
ダイキン MC55Z、MC554A〜MC557AKAFP097A4KAD109A4加湿なし
シャープ KI-RX100、KI-SX100、KI-TX100、KI-UX100、KI-WX100 などFZ-E100HFFZ-E100DFFZ-L75MF (2枚一組)
シャープ KC-F50〜KC-U50 (KC-S50 など)FZ-D50HFFZ-F50DFFZ-Y80MF
シャープ KC-D50、KC-E50FZ-D50HFFZ-D50DFFZ-Y80MF
パナソニック F-VXT90〜F-VXW90 (70クラスも)F-ZXTP90F-ZXLD90F-ZXJV90

ダイキンの70クラスは、2026年9月に出た MCK707A まで、集塵 (KAFP102A4)・脱臭・加湿の3枚とも MCK70Z と共通です。本体を買い替えても、同じクラスにとどまるなら予備のフィルターが無駄になりません。

パナソニックの加湿フィルター F-ZXJV90 は、F-VXJ90 から F-VXW90 までの90クラスと70クラスで共通です。集じんフィルターのほうは途中で品番が変わっていて、F-VXJ90・F-VXK90 は F-ZXJP90、F-VXL90 から F-VXS90 までは F-ZXLP90、F-VXT90 以降は F-ZXTP90 です。

同じシリーズでも品番が変わるところ

表を見ると、見た目や型番がほとんど同じでも、どこか1枚だけ品番が違う組み合わせがあります。間違えやすいのは次の3つです。

ダイキンの MCK70Y (2021年発売) と翌年の MCK70Z は、集塵フィルターがどちらも KAFP102A4 ですが、加湿フィルターは MCK70Y が KNME102A4、MCK70Z 以降が KNME108A4 です。脱臭フィルターも MCK70Y だけ別の部品になっています。「MCK70 用」とだけ書かれた商品は、どちらの年式向けかを確かめてください。

シャープの KC-50 系は、集じんフィルター FZ-D50HF と加湿フィルター FZ-Y80MF を長く使い続けていますが、脱臭フィルターは KC-D50・KC-E50 までが FZ-D50DF、KC-F50 以降が FZ-F50DF です。FZ-Y80MF は KC-Y45 から KC-U50 まで、色違いを除いても80以上の型番に対応しています。

パナソニックは先に書いたとおり、加湿フィルターは同じでも、集じんフィルターが世代で3つに分かれています。

「10年交換不要」は何を基準にした10年か

集じんフィルターと脱臭フィルターの「約10年」は、日本電機工業会規格 JEM1467 にもとづいて各社が計算した目安です。シャープの取扱説明書には「1日にタバコの煙5本相当の粉じんを吸った場合、集じん能力が初期の50%になるまでの時間」とあり、1日10本相当なら約5年と書かれています。パナソニックの F-VXW90 も「1日にタバコ5本相当の汚れやニオイを吸ったとき」に10年に1回程度です。

つまり、10年たっても新品と同じ性能が残っているという意味ではなく、半分になるまでの時間の目安です。ダイキンは TAFU フィルターについて、同じ条件で10年後も従来のフィルターの1.4倍の集塵能力が残るとしています。

もうひとつ気をつけたいのがニオイです。シャープは、芳香剤やアロマオイル、タバコ、焼肉など強いニオイのある環境では、数週間から数カ月でフィルターからニオイが出て交換が必要になる場合があると書いています。10年待たずに交換を考えるのは、次のようなときです。

  • 掃除機でホコリを取っても、吹き出す風のニオイが消えない
  • 集じんフィルターが破れた、穴が開いた (ホコリが素通りします)
  • 喫煙者がいる、揚げ物や焼肉が多い、ペットがいるなど、汚れの多い使い方をしている

集じんフィルターは水洗いできません。シャープは集じん・脱臭フィルターとも、ダイキンは集塵フィルターの水洗いを禁じていて、手入れは掃除機で表面のホコリを軽く吸い取るだけです。ダイキンは、2019年モデル (W型) までの機種では掃除機での清掃もしないよう案内しています。

すべての機種が10年ではない

シャープの小型機 (KI-RS40、KI-TD50、KI-UD50、KC-G40 など) は、集じんと脱臭が一体になった FZ-G40SF を使い、交換の目安は約2年です。加湿フィルター FZ-H40MF も約5年です。パナソニックの FAQ でも、集じんフィルターの交換目安は機種によって約3.5〜10年と幅があります。本体の価格が安い機種ほど、フィルター代が後からかかる場合があります。

フィルター以外の消耗品

シャープの KI-TX100 などに付いているプラズマクラスターイオン発生ユニットは、総運転時間が約17,500時間 (24時間運転で約2年、8時間運転で約6年) で交換のお知らせが出ます。約19,000時間でイオンの発生は止まりますが、シャープによると加湿空気清浄機としての運転は続きます。交換用の IZ-C100C2 は COCORO STORE で7,590円 (税込) なので、24時間つけっぱなしでイオンも使い続けるなら、10年で4回、約3万円かかる計算です。

交換1回分の費用 (純正品・メーカー公式価格)

価格はメーカーの公式通販・交換部品ページの税込価格です (2026年10月に確認。メーカーが改定することがあります)。通販の実売価格はこれより安いことが多いので、下の価格比較で確認してください。

本体集じん脱臭加湿3枚の合計
ダイキン MCK707A・MCK706A など11,330円7,260円6,380円24,970円
ダイキン MCK556A など9,130円5,500円5,060円19,690円
ダイキン MC556A など9,130円5,500円—14,630円
シャープ KI-TX100 など8,470円9,130円4,730円22,330円
シャープ KC-S50・KC-U50 など5,390円4,840円3,190円13,420円
パナソニック F-VXW90 など7,700円4,950円5,170円17,820円

交換目安が約10年のフィルターなら、本体を使う期間のうちに1回替えるかどうかです。一方、シャープの小型機の一体型フィルター FZ-G40SF (4,070円) は約2年ごとなので、10年使うと4回買い替えることになり、それだけで1万6千円を超えます。

加湿フィルターは洗って使う

加湿フィルターの「10年」は、ほかの2枚とは条件が違います。シャープは JEM1426 にもとづき、1日8時間の加湿空気清浄運転で加湿能力が50%に落ちるまでの時間としています。パナソニックも1日8時間運転で加湿能力が約50%に落ちるまでの期間で、FAQ では「約1か月に1回のお手入れをしている場合」と条件を付けています。手入れをしないまま使うと、水あかで固まったり縮んだりして、10年よりずっと早く替えることになります。

3社とも、加湿フィルターの手入れは約1か月に1回が目安です。洗い方はメーカーで少しずつ違います。

メーカーふだんの手入れ水あか・白い固まりニオイ避けること
ダイキンぬるま湯 (約40℃以下) か水でつけおきクエン酸を溶かしたぬるま湯に約2時間、すすいだあと水に1時間程度中性洗剤を溶かしたぬるま湯に30〜60分力を入れて洗う、枠を外す
シャープ水洗いクエン酸 水1Lに約6gで約2時間重曹 水1Lに約36gで30〜60分フィルターを分解して洗う、クエン酸・重曹を残したまま使う
パナソニック水かぬるま湯で押し洗いクエン酸で30分程度つけ置き加湿機用洗浄剤や台所用洗剤で約30分つけ置きブラシでこする、洗濯機・乾燥機にかける

シャープは、クエン酸で洗っても汚れやニオイが取れないときは、クエン酸で洗ってよくすすいだあとに重曹で洗うよう案内しています。2つを混ぜて使うのではなく、順番に使います。パナソニックは、加湿フィルターに限って酸素系漂白剤も使えるとしています (黄ばみ向け)。KI-TX100 のように本体に「加湿内部洗浄」があるシャープの機種は、トレーにクエン酸小さじ1杯を入れて自動で洗浄でき、2カ月に1回程度が効果的とされています。

洗っても次のような状態なら交換です。シャープとパナソニックの取扱説明書に挙がっているものをまとめると、手入れしても水あかやニオイが取れない、黒や黄色に変色した、白い固まりが全面に付いた、縮みや型くずれがひどい、タンクの水が減らなくなった、のいずれかです。

純正の加湿フィルターは、多くがフィルター本体だけの販売です。ダイキンの KNME108A4 は「枠なし」、シャープの FZ-L75MF とパナソニックの F-ZXJV90 も枠や押さえが付いていません。交換するときに古い枠を捨てないでください。

互換品を選ぶかどうか

Amazon や楽天で品番を検索すると、純正品より安い互換品 (社外品) がたくさん出てきます。選ぶ前に知っておきたいことが3つあります。

ひとつ目は保証です。シャープは公式サイトで「純正品以外の別売オプション品・消耗品のご使用に起因する不具合については、製品の保証期間内であっても有償」と明記し、純正品以外では本来の加湿性能や集じん性能が発揮できない場合があるとしています。本体のメーカー保証が残っているうちは、純正品にしておくほうが無難です。

ふたつ目は性能表示の根拠です。純正品の「約10年」には、JEM1467 でタバコ何本相当という算出条件が付いています。互換品の商品ページをいくつか見ると、交換目安を「約3〜5年」としているもの、純正品の説明と同じ文面で「約10年」としているもの、「H13 レベルの HEPA」などと書きながら試験の方法や条件は書いていないものがありました。交換目安が3〜5年の互換品なら、純正品1回分の期間に2〜3回買うことになるので、値段は回数分で比べてください。

三つ目は表示の紛らわしさです。商品名に「純正品」と入っていても、ブランド欄が「ノーブランド品」になっている出品がありました。純正品かどうかは商品名ではなく、ブランド欄と出品者で確かめます。Amazon なら、ブランド欄がメーカー名で、出品者が Amazon.co.jp かメーカーの公式ストアのものを選ぶと間違いが起きにくくなります。

それでも互換品を考えるなら、使い分けるのがひとつの方法です。花粉や PM2.5 対策で使っている家庭では、空気清浄機の性能そのものを決める集じんフィルターは純正品にします。本体の保証が切れていて、汚れの少ない部屋で使っている加湿フィルターや脱臭フィルターなら、互換品で費用を抑えるのも選択肢に入ります。そのときも、対応機種に自分の本体の型番がそのまま書かれているか、サイズの記載が純正品と同じかは確認してください。

純正フィルターの価格を比べる

純正品は、出品者によって価格の差が大きい商品です。品番で検索した結果から、互換品や中古を除いて表示しています。

ダイキン MCK70Z〜MCK707A の集塵フィルター

ダイキン MC556A・MCK556A の集塵フィルター

シャープ

パナソニック

本体をこれから買う人は、空気清浄機の比較記事で適用床面積の新旧基準と電気代を、加湿器を別に置くか迷っている人は加湿器の電気代の記事を参考にしてください。

出典

  • ダイキン工業 リモコン・フィルタ等のご購入 (MCK706A-W、MCK705A-W、MCK70Z-W、MCK70Y-W、MCK556A-W、MC556A-W の別売品一覧、KAFP102A4・KAD108A4・KNME108A4・KNME102A4・KAFP097A4・KAD109A4・KNME109A4 の適用機種)
  • ダイキン工業 MCK707A 製品情報、TAFU フィルター (10年交換不要の算出条件)
  • ダイキン よくあるご質問「集塵フィルターは、お手入れできますか?」「加湿トレーと加湿フィルターユニットのお手入れ」「加湿機能付き空気清浄機のお手入れについて」
  • シャープ KI-TX100・KI-TX75 取扱説明書 (別売品、フィルター交換の目安、お手入れ)
  • シャープ 空気清浄機 別売オプション品、形名確認のしかた
  • シャープ COCORO STORE (FZ-E100HF、FZ-E100DF、FZ-L75MF、FZ-D50HF、FZ-F50DF、FZ-D50DF、FZ-Y80MF、FZ-G40SF、FZ-H40MF、IZ-C100C2 の対応製品一覧と価格)
  • シャープ Q&A「プラズマクラスターイオン発生ユニットは交換が必要ですか?」
  • パナソニック F-VXW90 取扱説明書、仕様
  • パナソニック 消耗品・別売品 (F-ZXTP90、F-ZXLP90、F-ZXJP90、F-ZXLD90、F-ZXJV90 の対応する本体商品と価格)
  • パナソニック FAQ「空気清浄機のフィルターの交換目安は」「空気清浄機の加湿フィルターのニオイ、黄ばみ、白い粉が気になる」、加湿空気清浄機 3つのフィルター

FAQ

Q.「10年交換不要」のフィルターは10年間何もしなくていいのですか?
A.いいえ。集じん・脱臭フィルターの10年は、日本電機工業会規格 JEM1467 にもとづき「1日にタバコ5本相当の汚れを吸ったとき、性能が初期の50%に落ちるまで」として計算された目安です。シャープは1日10本相当なら約5年としています。加湿フィルターの10年は1日8時間運転と定期的な手入れが前提です。ニオイの強い環境では数週間から数カ月でフィルターからニオイが出ることもあると、シャープは取扱説明書に書いています。
Q.本体の型番の末尾が違うと、交換フィルターも違いますか?
A.色を表す末尾 (-W、-T、-H など) はフィルターに関係ありません。ダイキンの MCK706AE5 や MCK706AKS のように末尾に英数字が付いた型番も、ダイキンの適合表では MCK706A と同じ集塵フィルター KAFP102A4、加湿フィルター KNME108A4 です。注意したいのは年式の違いで、ダイキン MCK70Y と MCK70Z は集塵フィルターが同じでも加湿フィルターは KNME102A4 と KNME108A4 に分かれます。
Q.互換品のフィルターを使うとメーカー保証はどうなりますか?
A.シャープは、純正品以外の別売品・消耗品の使用に起因する不具合は、製品の保証期間内でも有償修理になると公式サイトで明記しています。純正品以外では本来の加湿性能や集じん性能が出ない場合があるともしています。フィルターそのものは消耗品なので、純正品でも保証期間中に無料で交換されるわけではありません。
Q.加湿フィルターはどのくらいの頻度で洗えばいいですか?
A.ダイキン、シャープ、パナソニックとも約1か月に1回を目安にしています。水あかで白く固まったときはクエン酸、ニオイには中性洗剤や重曹などでつけ置きします。シャープはクエン酸を水1Lあたり約6gで約2時間、パナソニックは加湿機用洗浄剤などで約30分のつけ置きを案内しています。ブラシでこすったり洗濯機・乾燥機にかけたりすると縮みや型くずれの原因になります。
Q.ダイキンの MCK707A と MCK706A でフィルターは同じですか?
A.同じです。ダイキンの交換部品の適合表では、集塵フィルター KAFP102A4、脱臭フィルター KAD108A4、加湿フィルター KNME108A4 のいずれも MCK70Z から MCK704A、MCK705A、MCK706A、2026年9月発売の MCK707A まで共通です。

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