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G-SHOCK の逆輸入品と国内正規品は何が違うか。DW-5600・GA-2100・GW-M5610U・GMW-B5000 を型番の末尾とモジュール番号で見比べる

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贈り物に G-SHOCK の DW-5600 を選んで通販サイトで型番を打ち込むと、ほとんど同じ見た目の時計がいくつも並びます。「国内正規品 DW-5600UE-1JF」もあれば「逆輸入 DW-5600E-1V」「海外モデル DW-5600UE-1DR」もあり、値段が少しずつ違います。

偽物ではなく、どれもカシオが作った時計です。違いは、どこの国向けに出荷されたかと、それに付いてくる保証です。そして DW-5600 には、同じ海外向けの型番なのに国によって中身が違うという、見た目では分からない差もあります。カシオの日本・海外の公式サイトと修理料金の案内で確かめた範囲で、買う前に知っておきたいことをまとめました。

型番の末尾は行き先、中身はモジュール番号で決まる

G-SHOCK の型番は、たとえば GA-2100-1A1JF なら、GA-2100 がケースの形とシリーズ、-1A1 が色の組み合わせ、最後の JF が仕向け地 (どこの市場向けか) の記号です。カシオの日本向けサイトに載っている型番は、ほとんどが JF で終わります。同じ機種が、カシオの海外サイトでは別の末尾で載っています。

ただ、末尾の記号だけでは中身 (ムーブメント) が同じかどうかまでは分かりません。それを示すのが、裏ぶたに刻まれた3〜4桁のモジュール番号です。カシオは取扱説明書も修理料金もモジュール番号で管理していて、日本と海外の公式サイトにある取扱説明書へのリンクから、各国版がどのモジュールかを確かめられます。

機種日本向けの型番カシオ海外サイトの表記モジュール番号
DW-5600UEDW-5600UE-1JFDW-5600UE-1DR (国際)3525 (日本・国際とも)
GA-2100GA-2100-1A1JFGA-2100-1A1DR (国際)、GA-2100-1A1CR (米国)5611 (日本・国際とも)
GW-M5610UGW-M5610U-1JFGW-M5610U-1ER (欧州)3495 (日本・欧州とも)
GMW-B5000DGMW-B5000D-1JFGMW-B5000D-1DR (国際)3459 (日本・国際とも)
DW-5600EDW-5600E-1 (生産完了)DW-5600E-1V (米国・欧州)3229 (欧州)、3525 (米国)

上の4機種は、国内版と海外版でモジュール番号が同じです。時計としての機能や電池寿命は変わりません。モジュール番号が同じなら、カシオの日本語の取扱説明書もそのまま使えます。逆輸入品に日本語の説明書が入っていなくても、カシオの日本向けサイトでモジュール番号から探せます。

例外もあります。国内版の DW-5600E-1 は型番に JF が付きません。末尾が JF かどうかだけで国内版かどうかを判断すると、こうした古くからある型番で迷います。

逆輸入品に付く保証、付かない保証

カシオのよくある質問では、海外モデルや並行輸入品の保証は「製品に同封されている保証書によって異なります」としています。日本国内で保証が有効になるのは、カシオ正規発行の G-SHOCK 国際保証書かツーリスト保証書がある場合です。

G-SHOCK 国際保証は、買った国以外でも保証修理を受けられる制度で、ツーリスト保証は旅行先で買った時計を自分の国で修理してもらう制度です。どちらも、保証書と一緒に購入時のレシートを出す必要があります。カシオが公開している国際保証のネットワーク一覧 (2026年9月時点) には日本のカシオテクノも載っています。

一方で、カシオの保証の案内には「海外向けモデルでは、上記以外に日本国内で有効な保証書は添付しておりません」とあります。日本の通販で逆輸入品を買うと、国際保証書が箱に入っていても、購入国の販売店の記入と現地のレシートがそろわないことがほとんどです。この場合、カシオの保証はないものとして考え、ショップが独自に付ける保証の中身を確かめることになります。

国内正規品の保証は、通常、購入日から1年です。対象は時計本体だけで、電池やバンドなどの消耗品と、使っていてついたキズは含まれません。保証期間中でも、保証書がない場合や、保証書に購入日・販売店名の記入がない場合は有料修理になります。通販で買ったときは、届いた保証書の記入欄が埋まっているかを最初に見てください。カシオは保証書を再発行しません。

保証書がない逆輸入品を、カシオが有料なら修理や電池交換を引き受けるかどうかについては、公式のよくある質問に明記がありません。修理料金の検索はモデル名とモジュール番号で引く仕組みで、型番の末尾は聞かれませんが、出す前に WEB修理受付かカシオテクノの窓口に型番を伝えて確かめておくと確実です。

DW-5600E-1V は国によって中身が違う

いちばん注意したいのが、定番の DW-5600 です。

国内版の DW-5600E-1 (1996年6月発売) は、カシオの日本向けサイトで生産完了の表示になっています。後継は2023年12月発売の DW-5600UE-1JF で、ライトが緑の EL バックライトから白色 LED に変わり、電池寿命が約2年から約5年に延びました。ケースの大きさ (48.9×42.8×13.4mm) と20気圧防水は同じです。

逆輸入品でいまも多く出回っている DW-5600E-1V は、カシオの各国サイトで仕様が分かれています。

カシオ米国サイトの DW-5600E-1Vカシオ欧州サイトの DW-5600E-1V国内版 DW-5600UE-1JF
ライトLED (白)EL (青緑)LED (白)
電池寿命約5年 (CR2016)約2年 (CR2016)約5年
質量52g53g52g
モジュール番号352532293525

米国版は型番を DW-5600E-1V のまま中身を新しいモジュールに切り替えていて、欧州版は旧モジュールのままです (欧州サイトは2025年4月、米国サイトは2026年4月の掲載内容)。日本の通販に並ぶ DW-5600E-1V がどちらの仕様なのかは、商品名からは分かりません。届いてから裏ぶたの番号を見れば判別できますが、それでは選べないので、ライトの色と電池寿命にこだわるなら国内版の DW-5600UE-1JF を選んだほうが確実です。

電池交換と充電点検にかかるお金

カシオの概算修理料金によると、DW-5600 (モジュール 3525・3229)、GA-2100 (5611) の電池交換は、どれも定額 3,500円+税 (3,850円) です。防水検査と、必要と判断した場合のパッキン交換を含みます。WEB修理受付サービスから申し込むと5%割引になり、持込窓口なら60分ほどで受け取れます (混雑状況による)。電池交換は保証期間内でも有料です。

電池式の機種を10年使うとして、公表されている電池寿命から交換の回数と費用を見積もると、次のようになります。

機種電池寿命 (カシオ公表値)10年で交換に出す回数の目安費用の目安
DW-5600E (EL・モジュール 3229)約2年4回15,400円
GA-2100-1A1JF約3年3回11,550円
DW-5600UE-1JF約5年1回3,850円

1回 3,850円で計算しています。電池寿命はカシオが一定の使い方 (ライトやアラームの使用回数) を前提に出している値で、ライトを頻繁に使えば短くなります。最初から入っているモニター用電池は、買うまでの間にも消耗するので、公表値より早く切れることがあるとカシオは案内しています。

タフソーラーの GW-M5610U、GA-B2100、GMW-B5000 は、光で充電する二次電池で動くため、定期的な電池交換はありません。充電がうまくいかなくなったときの「充電点検調整」が、同じく定額 3,500円+税です。

電波ソーラーは海外版でも日本の電波を受信するか

「逆輸入の電波時計は日本で電波を受けない」という話を見かけますが、マルチバンド6の機種はそうではありません。カシオ欧州サイトの GW-M5610U-1 (GW-M5610U-1ER) と、国際サイトの GMW-B5000D-1 の仕様は、受信局として日本の JJY (福島 40kHz、九州 60kHz) を挙げています。北米の WWVB、イギリスの MSF、ドイツの DCF77、中国の BPC と合わせた6局で、国内版とモジュール番号も同じです。ホームタイムを東京に設定すれば JJY を受信します。

GA-2100 と GA-B2100 は電波時計ではありません。GA-B2100 はスマートフォンと Bluetooth でつないで時刻を合わせます。

贈る相手で5機種を比べる

数値はカシオの日本向けサイトに載っている国内版の仕様です。5機種とも20気圧防水です。

機種発売電源時刻合わせ電池寿命・駆動時間厚さ質量
DW-5600UE-1JF2023年12月電池手動約5年13.4mm52g
GA-2100-1A1JF2019年8月電池手動約3年11.8mm51g
GA-B2100-1A1JF2022年5月タフソーラースマートフォン連携フル充電から約7ヵ月11.9mm52g
GW-M5610U-1JF2021年7月タフソーラー電波 (6局)フル充電から約10ヵ月12.7mm52g
GMW-B5000D-1JF2018年4月タフソーラー電波 (6局)・スマートフォン連携フル充電から約10ヵ月13mm167g

駆動時間は、フル充電から光が当たらない状態で機能を使った場合の値です。

初めての G-SHOCK として贈るなら、DW-5600UE-1JF がいちばん手ごろで、電池も約5年もちます。四角い初代の形がそのまま残っている機種で、1万円台前半で買えることが多いです。

スーツにも合わせたい相手には、八角形のベゼルの GA-2100-1A1JF が向きます。厚さ 11.8mm で、5機種の中でいちばん薄く、針と液晶の両方で時刻を表示します。電池交換に出す手間をなくしたいなら、同じ形でソーラー充電になった GA-B2100-1A1JF があります。ただし、時刻を自動で合わせるにはスマートフォンのアプリ (CASIO WATCHES) との連携が必要なので、スマートフォンを使わない相手には向きません。

時刻合わせも電池交換も一切させたくない相手、たとえば機械の設定が苦手な親に贈るなら、GW-M5610U-1JF です。DW-5600 とほぼ同じ四角い形のまま、電波で時刻を自動で合わせ、光で充電します。自動受信は1日最大6回です。

GMW-B5000D-1JF はケースもバンドもステンレスのフルメタルで、質量は 167g と樹脂モデルの3倍以上あります。樹脂の G-SHOCK に慣れた人だと重さに驚くことがあるので、腕時計の重さが苦にならない人向けです。フルメタルの角型には、2025年11月に MIP 液晶を使った GMW-BZ5000D-1 も加わりました。表示の見やすさを重視するならそちらも候補になりますが、価格は GMW-B5000D-1JF より上の設定です。

逆輸入を選んでもいい場合

ここまでの話をまとめると、逆輸入品で失うのは、日本で使えるカシオの1年保証です。中身は、モジュール番号が同じなら国内版と変わりません。

自分で使う時計で、モジュール番号が国内版と同じ機種 (上の表の GA-2100、GW-M5610U、GMW-B5000D など) なら、価格差が大きいときに逆輸入を選ぶ理由はあります。保証が対象にするのは製造上の不具合で、電池、バンド、キズは国内版でも保証外だからです。

贈り物にするなら国内正規品をすすめます。受け取った人が不具合に気づいたとき、保証書を添えてカシオに送れば済むからです。もうひとつ、DW-5600 系は上で見たように逆輸入の型番だけでは中身が決まらないので、贈り物でも自分用でも国内版の DW-5600UE-1JF を選んだほうが迷いません。

通販で国内正規品を探すときは、商品名に型番が末尾の JF まで入っているかを見てください。「国内正規品」と書いてあっても、型番の末尾が DR、ER、CR、V のような海外サイトの表記なら海外向けの製品です。

価格を比べる

腕時計型でトレーニングや心拍の記録までしたい場合は、Garmin の国内版と海外版を比べた記事を参照してください。

出典

  • カシオ よくある質問「海外モデルや並行輸入品は日本で保証の対象となりますか?」(casio.com/jp/support/watches/faq/article/00/12/67/41/)
  • カシオ 時計修理「保証について」「G-SHOCK国際保証」(casio.com/jp/support/watches/repair/warranty-detail1/、warranty-detail2/)
  • CASIO G-SHOCK International Warranty Network (As of September, 2026)
  • カシオ 時計 Q&A「保証期間内の修理は全て無料となりますか?」(support.casio.jp)
  • カシオ WEB修理受付サービス 概算修理料金 (DW-5600 モジュール 3525・3229、GA-2100 モジュール 5611、GW-M5610 モジュール 3495、GMW-B5000 モジュール 3459、GA-B2100 モジュール 5689)
  • カシオ 製品情報 (日本) DW-5600UE-1JF、DW-5600E-1、GA-2100-1A1JF、GA-B2100-1A1JF、GW-M5610U-1JF、GMW-B5000D-1JF
  • CASIO 製品情報 (国際・米国・欧州) DW-5600UE-1、GA-2100-1A1、GMW-B5000D-1、GW-M5610U-1、DW-5600E-1V
  • カシオ計算機 ニュースリリース「視認性に優れたMIP液晶搭載のフルメタル“G-SHOCK”」(2025年11月4日)

FAQ

Q.G-SHOCK の型番の末尾にある JF は何を表していますか?
A.カシオの日本向けサイトに載っている型番は DW-5600UE-1JF、GA-2100-1A1JF のように末尾が JF です。同じ機種がカシオの海外サイトでは GA-2100-1A1DR (国際サイト)、GA-2100-1A1CR (米国)、GW-M5610U-1ER (欧州) のように別の末尾で載っています。末尾の手前までが同じなら外観は同じ機種です。ただし、生産完了した国内版の DW-5600E-1 のように JF が付かない国内型番もあります。
Q.逆輸入の G-SHOCK は日本でカシオの保証を受けられますか?
A.カシオは、海外モデルや並行輸入品の保証は同封の保証書によって異なり、カシオ正規発行の G-SHOCK 国際保証書かツーリスト保証書があれば日本国内でも保証が有効だとしています。どちらも購入時のレシートが必要です。それ以外に、海外向けモデルには日本国内で有効な保証書は付いていません。
Q.逆輸入の電波ソーラーは日本の電波を受信しますか?
A.マルチバンド6の機種は受信します。カシオ欧州サイトの GW-M5610U-1 (GW-M5610U-1ER) と国際サイトの GMW-B5000D-1 は、どちらも受信局に日本の JJY (福島 40kHz、九州 60kHz) を挙げていて、国内版と同じモジュール番号 (3495 と 3459) です。
Q.G-SHOCK の電池交換はカシオに頼むといくらですか?
A.カシオの概算修理料金では、DW-5600 (モジュール 3525・3229) と GA-2100 (5611) の電池交換は定額 3,500円+税 (3,850円) です。WEB修理受付から申し込むと5%割引になります。電池交換は保証期間内でも有料です。タフソーラーの GW-M5610U、GA-B2100、GMW-B5000 は電池交換ではなく充電点検調整で、同じく 3,500円+税です。
Q.DW-5600E-1V と DW-5600UE-1JF は何が違いますか?
A.国内版の DW-5600UE-1JF (2023年12月発売) は白色 LED ライトで電池寿命約5年です。逆輸入でよく見る DW-5600E-1V は、カシオ米国サイトでは LED・約5年・モジュール 3525 と DW-5600UE と同じ中身ですが、カシオ欧州サイトでは EL ライト・約2年・モジュール 3229 の旧仕様のままです。通販の商品ページだけではどちらが届くか分かりません。

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