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電気毛布の電気代は一晩いくら? パナソニック・山善・広電・椙山紡織の公表値で計算し、DB-U12TとDB-U13Tの違いも確認

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寝室のエアコンを一晩つけたままにするか、切って冷たい布団に入るか。その間を埋める道具が電気毛布です。気になるのは電気代と、つけたまま寝て大丈夫かどうかでしょう。

電気代は、思っているより安いはずです。パナソニックの電気しき毛布 DB-U13Tは消費電力が定格54Wですが、パナソニックが公表している1時間の電気代は「強」で約1.0円です。54Wに目安単価31円/kWhを掛けた1.67円より4割ほど少なくなっています。毛布が温まるとヒーターへの通電が止まったり弱まったりするので、消費電力の数字どおりに電気を使い続けるわけではないからです。

ここでは、パナソニック・山善・広電・椙山紡織の4社がそれぞれ公表している電気代の目安をそろえ、一晩とひと冬でいくらかかるかを計算しました。6畳用エアコンを一晩つけた場合との比較、敷くか掛けるか、タイマーの有無、洗濯のしかた、パナソニックの新型と型落ちの違いも順に見ていきます。実機は試していないので、数字はすべてメーカーの公表値と、それをもとにした計算です。

4社が公表している1時間の電気代

機種タイプ・サイズ消費電力1時間の電気代 (メーカー公表)
山善 YMS-FK35敷き 140×80cm32W強 約0.7円 / 中 約0.4円 / 弱 約0.1円
広電 CWA401G (401系)敷き 130×80cm40W強 約0.7円 / 中 約0.4円 / 弱 約0.1円 ※
山善 YMS-FKPTS42敷き 140×80cm40W強 約0.8円 / 適温 約0.6円 / 弱 約0.4円
椙山紡織 NA-023S敷き 140×80cm55W強 約1.0円 / 中 約0.6円 / 弱 約0.1円
パナソニック DB-U13T / DB-U12T敷き 140×80cm54W強 約1.0円 / 目盛り3 約0.6円
山善 YMK-FK45掛け敷き 130×188cm50W強 約1.1円 / 中 約0.7円 / 弱 約0.4円
広電 CWB551G (551系)掛け敷き 188×130cm55W強 約1.0円 / 中 約0.6円 / 弱 約0.1円 ※
山善 YMK-FKPTS62掛け敷き 188×130cm60W強 約1.4円 / 適温 約0.7円 / 弱 約0.4円
椙山紡織 NA-013K掛け敷き 188×130cm80W強 約1.6円 / 中 約0.8円 / 弱 約0.2円
パナソニック DB-RM4M / DB-RM3M掛け敷き 188×137cm75W強 約1.7円 / 目盛り3 約1.0円

※広電は1時間あたりの消費電力量 (401系は強23Wh・中14Wh・弱2Wh、551系は強31Wh・中18Wh・弱3Wh) を公表しているので、31円/kWhで円に換算しました。パナソニックは室温10℃での値です。ほかの各社は測定時の室温を製品ページに書いていないため、数十銭の差で機種を決める意味はあまりありません。

表から読み取れるのは、敷き毛布ならどの機種でも「強」で1時間1円前後、掛け敷き毛布でも2円に届かないということです。電気代の差よりも、サイズやタイマーの有無の方が選ぶ決め手になります。

一晩とひと冬の電気代、エアコンとの比較

電気毛布の電気代は、寝ているあいだをどの目盛りで過ごすかでほぼ決まります。パナソニックは、寝る15〜30分前から「強」で布団を温め、寝るときは「切」か「弱」にする使い方を案内しています。この使い方と、「中」や「強」のまま朝まで使った場合を比べました。ひと冬は11月から3月までの150晩、エアコンはダイキンの6畳用 S226ATES (暖房の消費電力は定格470W、運転の幅は130〜1,280W) を例にしています。単価はすべて31円/kWhです。

使い方一晩 (8時間)ひと冬 (150晩)
広電 401系 (40W)、寝る前30分だけ強、あとは弱約0.8円約120円
山善 YMS-FK35 (32W)、寝る前30分だけ強、あとは弱約1.3円約190円
広電 401系、中のまま8時間約3.5円約520円
広電 401系、強のまま8時間約5.7円約860円
パナソニック DB-U13T (54W)、強のまま8時間約8円約1,200円
参考: 54Wがずっと流れ続けたと仮定した上限約13円約2,000円
エアコン S226ATES、最小の130Wで8時間約32円約4,800円
エアコン S226ATES、定格の470Wで8時間約117円約17,500円

電気毛布を強のまま朝まで使っても、エアコンが最も小さい出力で回り続けた場合の4分の1に収まります。エアコンの実際の消費電力は外の気温や部屋の断熱で大きく変わり、つけた直後は定格を超えて動くこともあるので、表の2行は幅の目安です。

ただし、電気毛布は布団の中しか暖めません。朝起きたときの部屋の寒さは変わらないので、エアコンを寝る前の1〜2時間と起きる少し前だけ動かし、寝ているあいだは電気毛布に任せるといった分担になります。部屋全体を暖めたい在宅ワークの暖房代わりにはならない点は押さえておいてください。

敷くか、掛けるか

パナソニックは、熱は下から上に移るので、体に掛けるより下に敷く方が効率がよいと案内しています。寝るときの冷え対策が目的なら、敷き専用で足ります。

敷き専用のサイズは、パナソニック・山善・椙山紡織が約140×80cm、広電の401系が約130×80cmです。シングルの敷き布団 (幅100cm 前後) に対して体の下と足元をカバーする大きさで、布団全体を覆うものではありません。身長が高い人には、パナソニックの DB-U31LS や DB-UM5LS (約160×85cm) のような長めのサイズがあります。ベッドのマットレス全体に敷きたいなら、広電の VWP551H-MM (しきパッド、約200×100cm、55W) のように四隅をゴムバンドで留めるタイプもあります。

掛け敷き兼用は188×130cm 前後で、掛けても敷いても使えます。冬のあいだ寝室に置きっぱなしにせず、昼はソファでひざ掛けに、夜は布団に、と使い回したい人に向きます。消費電力は敷き専用の1.5倍前後になりますが、表のとおり電気代の差は1時間で数十銭です。2人で1枚を使うなら、広電の VWB101RW-MM (ダブル、約188×180cm、100W、強約62Wh) のような大判もあります。

タイマーが要るかどうか

各社の電気毛布でいちばん違いが出るのが、切り忘れへの備えです。

パナソニックの電気毛布は、製品紹介に切タイマーの記載がありません。そのかわり、室温が約5℃下がると設定温度を自動で約1℃上げる室温センサーと、ヒーター線や制御に異常があったときに止まる仕組みを備えています。寝る前に自分で目盛りを「弱」か「切」にする前提の作りです。

広電は「8時間自動OFFタイマー」と名の付いたシリーズ (CWA401G・CWB551G など) が、電源を入れてから約8時間で通電を止めます。同じ広電の CWA401B・CWB551B は、寝てから1〜2時間で切れる「おやすみタイマー」と、4〜8時間後に入る「おはようタイマー」を選べ、約12時間で自動的に切れます。一方、同じ40Wの敷き毛布でもフランネルの VWD401H-MM には自動OFFの記載がないので、型番を末尾まで確認してください。

山善のYMS-FKPTS42 (敷き) と YMK-FKPTS62 (掛け敷き) には「ぐっすりモード」があり、2時間暖房、4時間停止、2時間暖房の順に動いて、起きる前にもう一度温めます。電源を入れて12時間たつと自動で切れます。シンプルな YMS-FK35・YMK-FK45 には、山善の製品ページにタイマーの記載がありません。

寝落ちしやすい人や、家族が切り忘れそうな場合はタイマー付きを選んでおくと安心です。毎晩自分で目盛りを操作できるなら、タイマーのないパナソニックや山善の FK シリーズでも困りません。

パナソニックの新型と型落ちはどちらを買うか

パナソニックは2026年9月20日に電気毛布の新モデルを発売しました。敷き毛布の DB-U13T は2018年9月から売られていた DB-U12T の後継、掛け敷きの DB-RM4M は2013年9月からの DB-RM3M の後継にあたります。

パナソニックの仕様表を並べると、DB-U13T と DB-U12T は、サイズ約140×80cm、定格54W、表面温度 (強51℃・目盛り3で37℃)、1時間の電気代 (強約1.0円・目盛り3で約0.6円)、コードの長さ (本体側0.46m・電源側1.91m)、本体約0.5kg まで同じ数字です。生地も表裏ともポリエステル70%・アクリル30%で変わりません。DB-RM4M と DB-RM3M も、約188×137cm、定格75W、強で1時間約1.7円、本体約2.2kg が共通です。

違いとしてパナソニックが新モデルに「NEW」と付けているのは、弱から強までを無段階で合わせられる温度調節です。DB-U12T や DB-RM3M は、販売ページで8段階の温度調節と案内されています。暑すぎず寒すぎない位置を細かく探したい人には新型の意味がありますが、寝る前に強、寝るときに弱という使い方なら差は出にくいでしょう。型落ちが安く残っているうちは、それを選んでも機能面で損をすることはほとんどありません。ただ、掛け敷きの DB-RM3M は10年以上前からのモデルで、店によっては新型の DB-RM4M と値段があまり変わらないこともあります。差が小さければ新型を選んでよいでしょう。

洗濯はドラム式が使えない

電気毛布は本体を丸洗いできるものが主流ですが、洗い方には共通の制約があります。

パナソニックは、ドラム式洗濯乾燥機、衣類乾燥機、ドライクリーニングをいずれも使えないとしています。洗濯機で洗うなら「毛布洗い」のコースがある機種でネットに入れ、乾燥は日陰の自然乾燥です。広電も各製品ページで、ドラム式洗濯機は故障の原因になるので使わないよう書いています。山善も YMS-F33P・YMK-F43P などの販売ページで、洗濯機はドラム式を除くとしています。

縦型洗濯機がある家なら問題ありませんが、ドラム式しかない場合は浴槽などでの手洗いになります。洗う手間を減らしたいなら、シーツや別売の毛布カバーを上に掛けて、本体を洗う回数を減らす方法があります。パナソニックはカバーを掛けても温度性能には影響しないとしています。

洗ったあとやシーズンの初めは、本体が湿気を吸ってぬるく感じることがあります。パナソニックは、本体を折りたたんで目盛りを「ダニ」に合わせ、8〜24時間通電すると湿気が抜けると案内しています。

事故の事例と、長く使うための注意

製品評価技術基盤機構 (NITE) には、電気毛布の事故として次のような事例が報告されています。

  • 2019年、岩手県。電源コードのコードプロテクター付近に繰り返し力がかかって芯線が切れ、ショートして出火
  • 2019年、東京都。眠っているあいだにひざが電気敷き毛布に長時間触れ、低温やけど

この火災のように、コードの付け根のあたりを何度も曲げたり引っ張ったりすると芯線が傷みます。NITE も電源コードを無理に曲げたり引っ張ったりしないよう呼びかけています。ベッドとコンセントの位置が離れていると、コードを引っ張った状態で使いがちです。パナソニックの DB-U13T は電源側のコードが1.91m、山善の YMS-FK35 は約1.96mなので、コンセントまでの距離を測ってから選ぶと無理がありません。

低温やけどについて、パナソニックは40〜60℃の比較的低い温度でも、同じところに長く触れていると熱さや痛みを感じないまま起こりうるとしています。しわのまま使うとヒーター線が寄って部分的に熱くなるので、1日1回は広げ直すこと、コントローラーは本体の上や布団の中に置かないことも挙げています。収納するときは圧縮袋で圧縮しないよう取扱説明書で注意しています。ヒーター線が切れるおそれがあるためです。

焦げたにおいがする、コードを動かすと通電したりしなかったりする、ヒーター線が重なったりよじれたりしているといった症状が出たら、使うのをやめてプラグを抜いてください。これはパナソニックが修理の相談を勧めている症状です。何年使ったら交換、というメーカー共通の目安は確認できませんでしたが、シーズン前に一度広げて状態を見ておくと安心です。

電気毛布が向かない人

ペースメーカーなどの医療用電気機器を使っている人について、パナソニックは医師に相談するよう案内しています。購入前に確認してください。

寝ているあいだも強のまま温め続けたい人は、パナソニックや NITE が勧める使い方と合いません。暑がりで夜中に布団をはいでしまう人も、敷き毛布より寝る前に布団を温める布団乾燥機の方が合う場合があります。昼間に部屋で過ごす時間の寒さを何とかしたいなら、電気毛布ではなくこたつやエアコンの出番です。

機種ごとの価格

電気代だけを見るなら、山善 YMS-FK35 が4社のなかでいちばん小さい32Wです。切り忘れが心配なら広電の8時間自動OFFシリーズか山善のぐっすりモード付き、室温センサーと異常時の停止機能を重視するならパナソニック、という分け方になります。椙山紡織のNA-023S (敷き、55W) とNA-013K (掛け敷き、80W) は、室温センサーと、足元を暖かくする頭寒足熱の配線を備えています。

布団そのものを乾かして温めたい場合は布団乾燥機の比較、冬の寝室の乾燥が気になる場合は加湿器の電気代の比較もあわせてどうぞ。

出典

  • パナソニック 電気毛布 商品ラインアップ・機能紹介 (panasonic.jp/danbo/electric-blanket.html)
  • パナソニック DB-U13T / DB-U12T / DB-RM4M / DB-RM3M / DB-RMH10M 仕様・詳細情報
  • パナソニック よくあるご質問「電気毛布の使い方は」「電気毛布の洗濯のしかたは」「家電製品の正しい使い方 (カーペット・毛布・あんか)」
  • パナソニック 電気かけしき毛布 DB-R31M・DB-RM3M 取扱説明書
  • 山善 商品情報 YMS-FK35 / YMK-FK45 / YMS-FKPTS41・42 / YMK-FKPTS61・62 / YMS-F33P・YMK-F43P
  • 広電 製品情報 電気毛布ラインアップ、CWA401G-WM / CWB551G-WM / CWA401B-CM / VWD401H-MM / VWB551R-MM / VWP551H-MM / VWB101RW-MM
  • 椙山紡織 製品情報 電気敷毛布 NA-023S、電気掛敷兼用毛布 NA-013K
  • 製品評価技術基盤機構 (NITE) 製品安全情報マガジン Vol.493「電気マット、電気毛布、電気あんかの事故」
  • ダイキン S226ATES 仕様 (価格.com・販売店の仕様欄)
  • 価格.com 製品情報 (DB-U12T・DB-RM3M の登録日)、ソフマップ (DB-U13T の発売日)

FAQ

Q.電気毛布の電気代は一晩でいくらかかりますか?
A.使い方で変わります。広電の40Wの敷き毛布 (CWA401G など) を例にすると、メーカーが勧めるように寝る30分前に「強」で温めて寝ている間は「弱」にした場合で一晩約0.8円、「中」のまま8時間で約3.5円、「強」のまま8時間で約5.7円です (目安単価31円/kWh)。消費電力54Wのパナソニック DB-U13T を「強」で8時間使っても、公表値の1時間約1.0円から計算して約8円です。
Q.パナソニックの DB-U12T と DB-U13T は何が違いますか?
A.DB-U13T は2026年9月20日に発売された後継機で、DB-U12T は2018年9月から売られている型落ちです。パナソニックの仕様表では、サイズ (約140×80cm)、消費電力 (定格54W)、表面温度、1時間の電気代 (強で約1.0円)、コードの長さ、質量がすべて同じです。パナソニックは新モデルの特長として、弱から強まで無段階で温度を合わせられる点を挙げています。目盛りの細かさにこだわらなければ、安い方を選んでかまいません。
Q.電気毛布は敷くのと掛けるのと、どちらがいいですか?
A.パナソニックは、熱は下から上に伝わるので、体に掛けるより下に敷く方が効率がよいと案内しています。寝るときの冷え対策が目的なら敷き専用 (140×80cm 前後) で足ります。掛け敷き兼用 (188×130cm 前後) は、ソファでひざ掛けにしたい、体の上からも温めたいといった場合に向きますが、消費電力は大きめです。
Q.電気毛布はドラム式洗濯機で洗えますか?
A.パナソニックと広電は、ドラム式洗濯機 (パナソニックはドラム式洗濯乾燥機と衣類乾燥機も) を使わないよう明記しています。山善も一部機種の販売ページで、洗濯機はドラム式を除くとしています。縦型の洗濯機なら、コントローラーを外して洗濯ネットに入れ、毛布洗いのコースで洗えます。ドラム式しかない家では手洗いになります。
Q.電気毛布をつけたまま寝ても大丈夫ですか?
A.パナソニックは、寝る前に温めておき、寝ているあいだは目盛りを「切」か「弱」にするよう案内しています。製品評価技術基盤機構 (NITE) にも、眠っているあいだにひざが電気敷き毛布に長時間触れて低温やけどを負った事故が報告されています。切り忘れが心配なら、8時間で自動的に切れる広電の CWA401G や、途中で通電を止めるモードがある山善の YMS-FKPTS42 のようなタイマー付きを選ぶ方法があります。

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